内定に一歩リード『就活進め方ガイド』

新卒志望動機の書き方完全ガイド

就活の基本

就活で最初につまずきやすいのが「志望動機の書き方」です。

「自分の志望動機などを上手く言語化出来ない」(駒澤大学/文系/男性)
「面接での自分の解答や、志望動機がどう伝わっているか心配」(宮崎大学大学院/理系/男性)

などのように悩む学生も多いです。
しかし、志望動機は単なる形式ではなく、企業に自分の熱意や成長意欲を伝える大切なチャンスです。

この記事では、履歴書・エントリーシート(ES)の志望動機を作るためのステップを、初心者でもわかりやすく解説します。
まずは自己分析で自分の強みや価値観を整理し、次に企業研究で会社の特徴や魅力と結びつける方法を紹介。
さらに、文系・理系・留学経験・部活経験など、状況別の志望動機の工夫や、面接で自然に伝えるコツまで丁寧にまとめています。

志望動機の役割と基本の考え方

就職活動で最も重要な要素の一つが「志望動機」です。履歴書やエントリーシート(ES)だけでなく、面接でも必ず問われる質問であり、企業に自分の考えや熱意を伝える大切なチャンスです。

新卒の場合、社会人経験は少ないため、採用担当者は文章や話し方からあなたの成長意欲や価値観を判断します。「なぜこの企業で働きたいのか」「入社後にどのように活躍したいか」を整理して書くことで、自然に熱意が伝わります。単に「興味があるから」や「大手だから」という理由ではなく、自分の強みと企業の特長を結びつけることがポイントです。

準備段階:自己分析と企業研究

志望動機を書く前には、しっかりと準備を整えることが大切です。

1. 自己分析
まず、大学生活やアルバイト、サークル活動での経験を振り返り、自分の強みや価値観を整理します。どのような状況でやりがいを感じたのかどんな場面で力を発揮できたのかを具体的に考えましょう。経験を言語化しておくと、志望動機だけでなく自己PRや面接質問への回答にもつながります。

2. 企業研究
企業の事業内容、理念、社風、将来の方向性を調べ、志望動機に活かせる情報を整理します。志望動機は企業ごとにカスタマイズする必要があります。ホームページや説明会などで情報を集め、どういった部分で自分を活かせるのかを明確にすると文章に説得力が生まれます。

3. 将来像の整理
自分が社会人になったらどのように成長したいか、どんな貢献をしたいかを考えてみましょう。将来像を具体的に描くことで、志望動機全体に一貫性が生まれます。たとえば、「チームでの協力を通して課題解決力を磨きたい」「社会に役立つサービス開発に携わりたい」といった具体的な目標を持つと、文章に説得力が出ます。

志望動機を作る4つのポイント

準備が整ったら、文章に落とし込む段階です。志望動機を魅力的にするためには、次の4つのポイントを押さえましょう。

1.具体性を持たせる
「この会社に魅力を感じました」という表現だけでは抽象的です。なぜ魅力を感じたのか、どの部分に共感したのかを整理して書くと、採用担当者に伝わりやすくなります。具体性を持たせることで、文章全体がリアルに響きます。

2.入社後の姿を意識する
企業は「入社後にどのように活躍してくれるか」を知りたいと考えています。自分の強みを企業の業務にどう活かせるかを文章に盛り込むと、熱意と行動力をアピールできます。

3.経験と結びつける
大学生活やアルバイト、部活動などで得た経験を志望動機にリンクさせると説得力が増します。志望理由と関係のないエピソードは省き、簡潔にまとめることが大切です。

4.ポジティブな表現を使う
企業の特徴や魅力を伝える際は、前向きな表現を心がけましょう。「他社より待遇が良いから」だと印象が悪いため、挑戦や志望先のメリットにつながる理由を示すことがポイントです。

さらに、文章全体の流れを意識することも大切です。「自分の経験→企業研究と自己分析とリンクする場面→入社後の目標」という順序で整理すると、自然に理解してもらいやすくなります。

状況別に考える工夫

学生によって経験や背景はさまざまです。自分の状況に合わせて志望動機に工夫を加えることで、より伝わりやすくなります。

文系学生
ゼミ活動やアルバイトで培った経験を、社会でどう活かせるかを意識する

理系学生
研究で得た知識や分析力を、企業の業務にどう応用できるかを整理する

留学経験がある場合
異文化理解や視野の広さを、企業のグローバル展開と結びつける

部活やサークル中心の場合
チームワークや継続力など、社会人基礎力に直結する経験を強調する

また、企業の規模や業界特性によって求められる志望動機の方向性も変わります。大手企業では将来の貢献やリーダーシップを意識し、中小企業では具体的な業務への貢献や柔軟性をアピールすることが有効です。

面接で伝えるときの注意点

履歴書に書いた志望動機は、面接で必ず深掘りされます。文章をそのまま読むのではなく、自分の言葉で話せるように準備しましょう。

自分の言葉で話す
暗記ではなく、内容を理解して自分なりに説明できるようにする

想定質問に備える
「なぜこの業界か」「なぜ当社か」といった質問に答えられるよう整理する

一貫性を意識する
志望動機と自己PR、将来像に矛盾がないか確認する

面接時には、表情や声のトーンも印象に影響します。熱意や前向きさを言葉だけでなく態度でも伝えることが大切です。

文字数と表現のコツ

志望動機を書く際には、文字数や表現の工夫も意識しましょう。

履歴書
200〜300字程度

ES
400〜600字程度

企業によって指定の文字数は異なりますが、文字数が少なすぎるとアピール不足、長すぎると読みづらくなります。指定文字数に収める工夫としては、重要なポイントを絞り、体験→学び→入社後の活かし方の順で簡潔にまとめることが有効です。文字数の指定がある場合は最低でも8割以上、できれば9割以上を目指してまとめましょう。

また、文章を作るときはポジティブで前向きな表現を意識します。ネガティブな理由や他社比較は避け、自分の意欲や成長意欲を中心に書くことで印象が良くなります。

まとめと実践のポイント

新卒の志望動機は、自分の思いと企業の特徴を結びつけるチャンスです。書類選考だけでなく面接でも大きく影響します。

書く前に自己分析・企業研究・将来像を整理する
文章では具体性・入社後の姿・経験との結びつき・ポジティブ表現を意識する
背景に応じて工夫し、オリジナリティを出す
面接でも一貫性を持って話せるように準備する

焦らず丁寧に準備することで、自分らしい志望動機が作れます。まずは整理することから始め、少しずつ文章に落とし込むことから始めていきましょう。

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