就職活動において「志望動機」は、履歴書やエントリーシート、面接などあらゆる場面で必ず問われる重要な要素です。
しかし、「どう書けばよいのかわからない」、「自分の経験をどう結びつければいいのか」と悩む就活生は少なくありません。実際、志望動機はただの形式的な文章ではなく、企業にあなたの熱意や価値観、将来のビジョンを伝える大切なアピールの場です。
この記事では、志望動機を書く前の準備から、魅力的に見せる具体的なポイント、文系・理系・留学経験などの状況別の工夫、さらに面接での伝え方まで、段階的に解説します。例文に頼らず、自分らしい言葉で書けるようになるための考え方を整理しているので、これから就活を本格的に始める方にもおすすめです。
志望動機は「自分をどう表現するか」で選考の印象が大きく変わります。ぜひ本記事を参考に、自分らしい志望動機を作り上げ、自信を持って就活に臨みましょう。
志望動機の役割と基本の考え方
就職活動では、履歴書やエントリーシート(ES)に必ず書くことになる「志望動機」。「どう書けばいいの?」と戸惑うかもしれません。
「自分の志望動機などを上手く言語化出来ない」(駒澤大学/文系/男性)
「面接での自分の解答や、志望動機がどう伝わっているか心配」(宮崎大学大学院/理系/男性)
など、悩む学生も多いです。
しかし、志望動機は単なる形式ではなく、企業に自分の思いや熱意を伝える大切なチャンスです。
新卒の場合、社会人経験が少ないため、採用担当者は文章からあなたの考え方や成長意欲を見ています。「なぜこの企業で働きたいのか」、「入社後にどのように活躍したいのか」を簡潔に伝えることがポイントです。ここでしっかり自分の考えを整理して書くと、面接でも自然に話せるようになります。
志望動機を書く前に大切なのは、自分の強みや価値観、将来像を整理し、企業が求める人物像と結びつけることです。単に「興味があるから」「大手だから」といった理由では、熱意や独自性が伝わりにくいため注意が必要です。
準備段階:自己分析と企業研究

志望動機を書く前には、しっかりと準備をすることが大切です。まずは自己分析から始めましょう。大学生活やアルバイト、サークル活動などで経験したことを振り返り、自分がどんなときにやりがいを感じたか、何を大事にして行動してきたかを整理します。自分の価値観や強みが明確になることで、志望動機に具体性が出てきます。
次に企業研究です。企業の事業内容や理念、社風、将来の方向性などを理解しておくと、自分の強みと企業の特徴を結びつけやすくなります。
志望動機は企業ごとにカスタマイズする必要があります。ホームページや説明会などで情報を集め、どの部分に共感したのか、なぜその企業で働きたいのかを整理しましょう。
最後に将来像を考えます。「社会人になったらどんな風に成長したいか」、「どんな貢献をしていきたいか」を明確にすることで、志望動機に一貫性が生まれ、採用担当者に伝わりやすくなります。
志望動機を作る4つのポイント
準備が整ったら、実際に文章に落とし込んでいきます。ここでは、志望動機を魅力的に見せる4つのポイントを紹介します。
1. 具体性を持たせる
「この会社に魅力を感じました」という表現だけでは抽象的です。なぜ魅力を感じたのか、どのような部分に共感したのかを整理して伝えましょう。
2. 入社後の姿を意識する
企業は「入社後にどのように活躍してくれるか」を知りたいと考えています。自分の強みや興味を企業の業務にどう活かせるかを考え、文章に盛り込みましょう。
3. 自分の経験と結びつける
大学生活で得た学びやスキルを志望動機にリンクさせることで、説得力が増します。ただし、長く書きすぎず、志望理由とつながる部分だけを簡潔に触れることが大切です。
4. ポジティブな表現を使う
企業の特徴や魅力を伝えるときは、前向きな表現を心がけましょう。「他社より福利厚生が良いから」だけでは印象が弱くなります。自分の成長や挑戦につながる理由を示すことがポイントです。
状況別に考える工夫
学生によって状況や経験はさまざまです。自分の状況に合わせて、志望動機に工夫を加えるとより伝わりやすくなります。
文系学生の場合
ゼミ活動やアルバイトで培った経験を、社会でどう活かせるかを意識しましょう。
理系学生の場合
研究で得た知識や分析力を、企業の業務にどう応用できるかを整理しましょう。
留学経験がある場合
異文化理解や視野の広さを、企業のグローバル展開と結びつけると魅力的です。
部活やサークル中心の場合
チームワークや継続力など、社会人基礎力に直結する経験を強調しましょう。
このように、自分の背景や経験に応じてアピールポイントを変えることで、志望動機にオリジナリティが出ます。
面接で伝えるときの注意点

履歴書に書いた志望動機は、面接で深掘りされることが多いです。文章を暗記して読むだけではなく、自分の言葉で話せるように準備しておきましょう。
自分の言葉で話す
暗記した文章をそのまま読むのではなく、内容を理解して自分なりに説明できるようにします。
想定質問に備える
「なぜこの業界か」「なぜ当社か」といった質問への答えを整理しましょう。
一貫性を意識する
志望動機と自己PR、将来像に矛盾がないか確認しておくことが大切です。
まとめ
新卒の履歴書における志望動機は、採用担当者にあなたの思いや成長意欲を伝える重要なポイントです。
・書く前に自己分析・企業研究・将来像を整理する
・文章に落とす際は具体性・入社後の姿・経験との結びつき・ポジティブ表現を意識する
・自分の状況に合わせて工夫を加え、オリジナリティを出す
・面接でも一貫性を持って自分の言葉で話せるよう準備する
志望動機は例文に頼らず、自分の思いを言葉にすることで他の学生との差別化が可能です。焦らず丁寧に考えることで、自信を持って履歴書に書き込むことができます。
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