内定に一歩リード『就活進め方ガイド』

「売上構成比率」をチェックして企業の得意分野を見抜こう!

就職活動

企業名を見て、この企業の強みは何だろう?企業研究をするときには、その企業の強みを知っておくことは重要です。
このページでは、会社四季報の財務データより「事業構成データ」の見方のポイントを就活支援担当者(ブンナビ編集部)がご紹介します。
新卒の就職活動をサポートしている『ブンナビ』サイト内では、より事業構成データが見やすくなっているので、合わせてチェックしてください。
(『データ活用術』[Training2])

事業構成データとは?

『会社四季報』に掲載されている部門別売上構成比率情報のことです。
各企業の主要事業の判別をする際や、各事業の採算性を知ることができます。
海外売上高比率も収録されていますので、海外に対してどのくらい取り組みがあるのか、など知りたい人にも参考になるデータです。

▲「ブンナビ」掲載企業データより

「何をやってる企業だろう?」が2種類の数字で分かる

「何をやっている企業か」を知りたいとき、みなさんはどうしますか?
「会社名で大体分かるでしょ」という人・・・それはちょっと早計かもしれません。
実は、社名からは想像できない場合や、社名と業務内容がリンクしない企業も多く存在しています。
ブンナビでオススメする、企業研究では、Training1お伝えした「特色」以外にも「事業構成・セグメント欄」のチェックをご紹介します。
ここでは、事業の内容・構成・分類がごまかしのきかない「数字」で明確に表示されています。「勢いのある会社」や「安定した会社」などの文字情報に惑わされず、確かな数字から企業研究するようにしましょう。

■ポイント
・知っている会社こそ意外な得意分野がある場合もある。
・売上のバランス・利益のバランスから得意分野を見抜こう。
・同業種と比較して違いを見つけよう。

売上構成比(事業構成・セグメント欄)の例 「特色」と比べてみよう

ここでは、ブンナビで掲載されている過去のデータを参考に、具体的に見ていきましょう。
見比べるために、「特色」データを、事業構成・セグメント情報の下に掲載します。
数字で見ることで、企業の中でどの分野をどのくらいの規模感で取り組んでいるのか、目安になりますよ。

【連結事業】エネルギー29(1)、食料19(1)、化学品9(1)、金属9(2)、輸送機8(1)、プラント・産業機械6(1)、他21(2)(2012.3)
【特色】芙蓉グループの総合商社。業界5位。紙パルプ、穀物取扱高で首位。プラントや電力等でも強み

【連結事業】CPS47(-7)、PDS15(-2)、映画10(5)、音楽7(8)、金融13(15)、ソニーモバイル1(40)、他7(-1)【海外】68(2012.3)
【特色】AV機器大手。海外でブランド力絶大。ゲーム、映画、金融等に多角化。エレキ事業を再生中

【連結事業】天然ガス4(13)、総合素材13(1)、石油化学27(0)、金属資源12(12)、産業インフラ3(8)、自動車モビリティ他40(3)【海外】45(2020.3)
【特色】総合商社大手。三菱グループ中核。原料炭等の資源筆頭に機械、食品、化学品等の事業基盤厚い

「事業構成・セグメント」見方のポイント

事業構成・セグメントの見方のポイントは以下の2点になります。
( )外の数字は「売上全体に占める割合」で、足していくと必ず100%になります。つまり、その会社のメイン事業が何かが一目で分かるようになっています。
( )内の数字は「それぞれの事業の利益率」で、▲がある場合はマイナス、つまり赤字を表しています。社名からくるイメージとは違う事業で利益を上げてる場合もあるので、いろんな企業のデータをチェックしてみてください。
この項目は、同じ業種の相手(企業)と比べることでさらに効果的です。
「どの事業が中心なのか、実際に利益が出ているのはどこか」といった感じで、企業の得意分野が分かるようになりますよ!
※連結事業・・・子会社を抱えている企業  単独事業・・・子会社を持たない企業

「事業構成・セグメント」欄はわかりやすく表示

■ポイント
・( )外の数字は売上全体の「割合」で、足すと必ず100%になる。
・( )内の数字はそれぞれの事業の「利益率」。▲は赤字ということ。

「売上海外比率」は海外展開にも強い企業といえる

スポーツや文化など、「海外」の話題が多く取り上げられる昨今ですが、同様に、企業活動における「海外動向」も注目すべき項目です。「事業構成・セグメント」欄には、もう一つ重要なポイントがあります。それは「海外売上比率」です。
%で表示されており、ここを見ることで「売り上げの中でどれくらい海外からの比率が高いか」が分かります。逆に、100からその数字を引くと、国内の割合が分かります。
「日本国内の市場だけでは限界」というニュースを耳にする機会も多い中、この数字が高い企業は、海外展開に成功しているということになります。海外で働きたい人は是非注目してみてください。
中には、海外比率が100%に近い会社もあります。そういった会社は日本よりも海外で有名であることが多く、「隠れた優良企業」を発見できるかもしれません。

■ポイント
・海外からの売上は、グローバル展開をしていることを示す
・比率が高い企業は、海外との仕事も多いと考えられる
・日本では知られていない隠れた企業も発見できる

【連結事業】材料83(12)、装置17(7)【海外】66(2012.3)
【特色】半導体・液晶用フォトレジスト世界首位級。装置兼営。売上高5割超が台・韓・米の現地メーカー

【連結事業】タイヤ75(4)、ダイバーテック25(3)、他0(40)【海外】57(2012.3)
【特色】タイヤ国内4位。トラック、バス用や北米大口径高性能タイヤが得意。遅れた海外進出本格化

【連結事業】建設機械98、他2【海外】96(2012.2)
【特色】ミニショベル主体の建機中堅、海外販売比率高い。欧米でシェア上位。中国・青島に製販拠点

ブンナビを活用して、売上構成比率から企業研究を深めよう

企業の強みを知りたい。どういう分野に力を入れているのか知りたい。という方は、「事業構成」データから、企業研究をしてみるのもオススメです。
「ブンナビ」に無料登録すれば、見やすく各企業データを見ることができますよ!

ブンナビマン
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