黒岩 恭子
Kyoko Kuroiwa
ライフスタイルグループ リテイルSBU
リテイルデータマーケティングユニット
事業創出チーム/チーム長
ライフスタイルを変えるビジネスをつくる
さまざまな現場を経験する中で、私のキャリアには自然と一つの軸ができていました。それは、生活者のリアルに向き合い続けることです。住友商事に2008年に入社し、入社後まもなくドラッグストアチェーン・トモズの投資管理を担当しました。その後はネットスーパー事業を担当。立ち上げ期ならではの仕組みづくりに関わり、のちに出向して法人営業やマーケティング業務にも携わりました。最終的には事業撤退まで伴走し、現場の声や生活者の反応がそのまま事業の行方を左右することを強く実感しました。この経験は、私の“生活者視点”の原点になっています。
次に関わったのが、トモズでの店舗運営です。店長として売場づくり、数値管理、採用・育成まで幅広く担いました。小規模ながらも初めてマネジメント職を経験し、メンバーに同じ方向に向いてもらうことで結果を出すべく試行錯誤する中で、マネジメントの面白さを強く実感しました。
その後は、海外でも異なる環境を経験しています。最初の挑戦はブラジル。研修制度で1年間赴任し、人事という未経験の領域に飛び込みました。文化や働き方の違いから生まれる課題に直面し、モチベーションや価値観が異なる中での組織づくりを考え続けた時間でした。

続いて携わった台湾のドラッグストア事業では、輸入・営業改善担当を経て約20店舗を束ねる店舗運営部長を任されました。ドラッグストアは国によって業態が異なります。また、台湾の文化は日本に近いとはいえ、文化や価値観はもちろん異なります。従い、店舗運営も商品も、日本流をそのまま導入するのではなく、現地にカスタマイズし、さらには現地メンバーに「なぜその導入が必要なのか」を理解してもらう必要がありました。これらを常に言葉にし続け、最終的に店舗スタッフ全員にビジョンを浸透させていくことは非常に苦労しましたが、その過程で異文化の中でチームをまとめる難しさとやりがいを改めて実感しました。
現在は、ライフスタイルグループ リテイルSBUのリテイルデータマーケティングユニットに所属し、サミットやトモズの購買データや健康データをもとに新しいサービス開発や事業の展開を推進・検討しています。ポイント統合プロジェクトや、食と健康を軸としたアプリ開発にも携わり、生活者の行動データを価値につなげる方法を日々模索しています。ネットスーパー、店舗運営、ブラジル・台湾での経験、現場・海外・本部を横断してきたことを生かし、データを“生活者の文脈”で読み解き、ビジネス拡大を図っていきます。
このように、多様な領域に挑戦できたのは、住友商事が持つ幅広いフィールドや事業規模のおかげだと感じています。新規事業、海外事業、店舗、人事、投資、データ│事業の川上から川下までを経験できるフィールドがあったことで、キャリアが立体的に広がっていきました。学生時代、私は「人が集まる場所を魅力的にする仕事」に憧れていました。当時思い描いていた形とは違いますが、“人々の生活をプラスに変える”という思いは、いまの仕事の中で確かに実現できています。これからも生活者の暮らしを丁寧に見つめながら、“ライフスタイルを変えるサービス”を生み出していきたいと考えています。
Career Timeline
2008
リテイル&ウェルネス事業部に配属
トモズの投資管理を担当
小売事業の基礎となる事業会社の業績管理等管理業務を担当。ここで「生活者のリアル」を見る姿勢が芽生える。
2010
ネットスーパー事業へ
本社・現場の双方で担当
投資管理に加え、立ち上げ期の戦略検討を経験。その後出向し撤退まで関わり、新規事業における生活者視点の重要性を学ぶ。
2015
トモズ出向
店舗スタッフから店長、販促までを経験
接客・売場づくりからマネジメント、販促まで一気通貫で担当。チームビルディングの楽しさを実感し、マネジメントへの関心を強めた。
2016
ブラジル駐在〜
台湾ドラッグストア事業へ
海外での人事・営業・店舗統括を担当
異文化環境で人事制度、人材育成、約20店舗の統括を経験。価値観の違いを越えてビジョンを浸透させる難しさと、チームを動かす醍醐味を体得。
2022
現職に就き、生活者データを活用したサービス開発に従事
これまでの経験が“生活者の価値を生み出す仕事”へと有機的につながり、購買・健康データをもとに生活者像を立体的に読み解きながら、新しいサービスづくりやポイント統合プロジェクトを推進中。








