現地の長年の課題を解決
海外で大変だった仕事や、印象的だった出来事を教えてください(西田さん) 清水現地赴任直後は、計画立案業務がうまくいかず、非常に苦しみました。そこで取り組んだのは、状況の可視化です。業務をすべてフローに起こし「どこができないからつまずいている」を目で理解したのです。それを一つひとつ調べたり聞いたりすることで改善していきました。こうして自分で考えて課題解決するアプローチは、今でも大切にしています。 木山私は業務上で大きな問題はなかったのですが、社員同士での細かな意思疎通がうまくいかないと感じることが時々ありました。文化的背景の違いも原因のひとつなのかもしれません。ただもちろん、きちんとしたコミュニケーションがとれた社員もたくさんいましたし、特に、私の英語がたどたどしくても理解できるまできちんと聞いてくれた人のことは、今でもよく覚えています。そうした人とは当然のようにスムーズに仕事ができたので、人としてよい振る舞いができることは、仕事をするうえでも大事なことだと感じました。 海外での仕事で喜びを感じたのはどんなときですか(西田さん)。 木山現地での仕事に慣れてきたタイミングで、若手を指導する立場になりました。最初はどんなことを、どう伝えていいのか迷いましたが、細かくコミュニケーションを重ねることで少しずつチームとしていい仕事ができるようになっていきました。おかげさまでなんとか結果を出すことができ、最後はそのメンバーで一緒に打ち上げに行きました。日本で同じことをするより何倍も大変だったと感じます。だからこそ喜びも大きかったですね。 清水鉱山などで稼働する車両向けの補修用部品の在庫計画立案業務に携わった時です。コマツではさまざまな補修用の部品を在庫として持っていて、それは多すぎても少なすぎてもよくありません。どの程度確保しておくのがベストなバランスなのか、当初は私もまったくわかりませんでした。そのためたくさんの関係者に話を聞き、情報を集め、検討を重ねることで、最終的に現地のオペレーション向上につなげることができました。初めて携わる業務だったので苦労は多かったのですが、現地では長年の課題とされていたようで、そこに貢献できたことはうれしかったです。 テニスや旅行でプライベートも満喫海外でのプライベートの時間はどんなことをされていましたか(長岡さん)。
木山近所でよくテニスをしていましたね。おかげで地元の人と仲良くなり、いろいろと交流も生まれました。また現地には私たちのような日本人駐在員や現地に移住した日本人が集まる「日本人会」があり、わからないことなどはそこでサポートし合えていたので安心感もありました。 清水私は生まれて間もない子どもとの赴任ということもあり、日々子育てに奮闘していました。ただ、せっかくアメリカにいるからと、時間がとれたときは“国内”旅行によく行きました。アメリカ国内なので、私にとってはすべてが海外旅行でしたが(笑)。2か所ある某有名テーマパークに両方行けたのはいい思い出です。最初の頃はスーパーで買い物をするだけでも大変だったのですが、慣れてしまえば何も困ることはありませんでしたね。 現地で生活するうえで会社からのサポートはどのようなものがありましたか(西田さん)。 木山日本食や日本語の書籍など、現地では手に入りにくいものをネット経由で買って送ってくれる仕組みがあり、便利だと感じました。私はそこまで頻繁に利用しなかったのですが、駐在経験のある人からは「日本食をたくさん買っていた」という話を聞いたことがあります。
清水私は小さい子どもがいたので、特に離乳食をよく買っていました。当時同じようなものを現地で買おうとすると3倍くらいの価格だったので、すごく助かりました。ほかにも、定期的な一時帰国の渡航費用を会社が負担してくれたのはありがたかったですね。 いずれはもう一度海外へ今後チャレンジしてみたいことは何ですか(西田さん)。 木山ふたつあり、ひとつはもう一度海外駐在することです。海外は大変だったのですが、それ以上に楽しめた部分が多く、自分の中で考え方も変わったような気がします。より新しいことに挑戦したいし、個人としてもより成長したい。それを考えるとチャレンジの場としては海外がいいのかなと思っています。もうひとつは、より全体を管理する立場になることです。大きな視点から仕事を見ることで、よりよいものを世の中に出していくことに貢献したいです。 清水私も同じく、海外に再挑戦したいと考えています。最初の海外経験は、私にとっては反省ばかりで、正直挫折を味わい続けた3年間でした。今はしっかり実力を高め、より責任ある立場で再び海外に行ってみたいです。また海外で感じたのは、現地の人々に合わせた考え方や手法のチューニングの必要性です。日本式をそのまま持ち込むだけでなく、現地社員に合わせたほうがうまくいくのではと思ったことがあったので、もし次の機会がいただけたら、そのあたりにもアプローチしたいです。 これから若手が入社してきて一緒に働くことを考えたとき、どんな人と働きたいと思いますか(長岡さん)。 木山責任感がある人です。この仕事は、自分に与えられた業務を決められた期限のなかで遂行する必要があります。「何が何でもやり切るんだ」くらいの意志が見られると、信頼したくなりますから。ただし、できないことは「できない」と伝えることも、責任感の一部です。そんなときはまわりとコミュニケーションをとりながら、できる範囲で最善を尽くしてほしいですね。 清水個性の際立っている人ですね。どんな人にでも何かしらの強みがあり、その人らしいキャラクターがあります。それが明確であるほど、よりその人が得意そうな仕事を頼めるので、お互いの働きやすさにつながるのではないかと思います。同時に、目の前の苦手なことから逃げ出さない人であることも求めたいです。先の話と相反するようですが、得意なことばかりしていてはその人のためになりません。やはり、ともに成長できる人と一緒に働きたいですからね。 海外勤務に一番大切なのは、挑戦してみる姿勢最後に、この記事を読んでいる海外勤務に関心のある学生へ、ご自身の経験からメッセージをお願いします。(西田さん) 木山グローバル化が進む今、海外で働くことは特別な人だけのものではありません。私自身、最初から明確なビジョンがあったわけではなく、「いつか挑戦できたら」という思いを持ち続けていました。そうした意欲を汲み取り、挑戦の機会を与えてくれる風土がコマツにはあったからこそ、海外駐在を経験できたのだと思います。海外では言葉や文化の違いに戸惑うこともありますが、その分、自分の視野や考え方が大きく広がります。今はまだ自信がなくても、「やってみたい」という気持ちがあれば十分です。世界と関わる仕事を通じて成長したい人にとって、海外勤務は大きな一歩になるはずです。 清水「海外で働く」と聞くと、語学力や特別なスキルが必要に思えるかもしれませんが、私が一番大切だと感じたのは、完璧さよりも「まず挑戦してみる姿勢」でした。駐在中は失敗も多く、思い通りにいかないことの連続でしたが、挑戦を後押ししてくれる環境があったからこそ、その一つひとつが確実に自分の力になりました。コマツでは、文系・理系を問わず、意欲があればグローバルな舞台で挑戦するチャンスがあります。もし少しでも海外に興味があるなら、その気持ちを大事にしてください。その好奇心が、いつか世界を舞台に挑戦する原動力になるはずです。
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