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大学生が「大和証券」の人事に本音で聞いた、就活・会社のコト。

大学生が「大和証券」の人事に本音で聞いた、
就活・会社のコト。

貯蓄から投資へ”社会の大きな後押しを受け、ますます注目されている証券業界。
興味はあるけれど、なじみが薄い業界のためよくわからず、「難しそう」「ノルマが厳しそう」「ネット証券の時代に対面はいらないのでは?」などなど──なんとなく、そんなイメージを持っている方も多いのではないでしょうか?
今回、大学生2人が大和証券 人事部 次長・中川善倫さんに実際のところを聞いてきました。対話の中から浮かび上がったのは、デジタルが進む時代だからこそ高まる、“人が関わる”金融の価値でした。

対話の中から浮かび上がったのは、デジタルが進む時代にも変わらない、“人が関わる”金融の価値でした。

笑顔の証券会社の人事部 中川さん(左)とインタビュアーの大学生2人(右)
左から、大和証券の中川さん、大学生の正能さん、野口さん(大和証券 本社にて)
答えてくださった大和証券の方!
大和証券株式会社人事部 中川さん

大和証券株式会社
人事部 次長

中川 善倫 Yoshimichi Nakagawa

支店営業を経て、現在は採用・人材育成を担当。

私たちが聞きました!
  • インタビュアーの大学生 正能さん

    大学2年生

    正能 さん
  • インタビュアーの大学生 野口さん

    大学3年生

    野口 さん

“時間内で成果を出す”

質問を真剣に聴く大和証券の中川さん

――証券会社って“何をしているのか分かりにくい”イメージがあります。実際、どのような仕事をするのか教えてください(正能)

中川さん

私が新入社員の頃、支店で営業を行っていたときのことをお伝えしますね。まず、8時前後に出社し、朝は社内放送でマーケット動向を押さえるところから始まります。前日の欧米市場の動きや、制度改正のポイント、たとえばNISAや税制の変更などが共有されます。

そのあと朝会で全体の連絡事項を確認して、営業活動がスタート。私の場合は、午前中はお客様への連絡やヒアリングが中心で、電話をしている時間が多かったです。午後は外出して面談、提案、帰社後に報告。1・2年目の社員にはチューターと呼ばれるアドバイザーの先輩がついて、日報や相談を通して毎日フィードバックを受けます。

昼休みはお客様とのお約束次第で柔軟に取れます。若手のうちは定時である17時10分過ぎに退社、全社的にも19時前退社が基本で、意外に思われるかもしれませんが、長時間労働で頑張るというよりは、限られた時間の中で成果を出すカルチャーが浸透しているんです。

身振り手振りを交えて話す大和証券の中川さん メモを取りながら話を聴く大学生インタビュアー

――“電話文化”に不安がある若手も多いと思うのですが……いかがでしょうか?(野口)

中川さん

そうですよね、最近の若い世代の方は固定電話をあまり使わないので最初は抵抗があるようです。ただ私も入社時は抵抗ありましたよ、電話でビジネスなんてしたことはなかったので。その意味では、現在学生の皆さんも私の世代も、そう大きくは変わらないのではないでしょうか。大事なのは、仕事として必要なことを伝えるためのコミュニケーション手段の一つである、ということです。

たとえば、お客様が「リスクは取りたくない」と言ったとしても、その意味は人によって違います。教科書的な定義よりも、本質的な許容度を探っていくんです。例えば「20%の下落はNGだけど、5%なら許容できる」といった感覚をお客様と共有できるように。ただお客様はプロではないので、率直にお伝えいただけなかったり、正確に言語化していただけない場合も多いです。値動きの幅以外にも、運用期間や投資対象など、お客様と共有すべき事項は沢山あります。これらを踏まえて、プロである我々がお客様のお考えや状況を慮ったうえで、適切な順番・言葉遣いで会話を積み重ねていく必要があります。そういう“会話の設計”をするには、私にとっては電話という手段が合っていると考えていました。正直、その場で機転が利かないタイプなので、比較的短時間で済む電話のほうが準備しやすかったということでもありますが(笑)。若手社員もすぐに慣れて、「どのように話せば的確にお客様と意思疎通ができるか?」ということに取組むようになります。どんなビジネスでも必要になる本質的なスキルが養われます。

―― なるほど。“対話”の職人技を習得できるんですね。難しそうですが、日々成長できる環境だと感じました。(正能)

続けてきた、“成長と安定を両立する経営”

和やかな雰囲気でインタビューを受ける大和証券の中川さんとインタビュアーの大学生2人。オフィスの会議室でのインタビュー風景

――「貯蓄から投資へ」と言われる時代の流れの中で、証券会社の業績も好調だと聞きます。実際に働いている方の実感としてはいかがですか?(野口)

中川さん

そうですね。マーケットが活況ということもあって、業績も堅調です。ただ、私たちが大事にしているのは“一時的な数字”ではありません。景気や金利、為替など、金融市場は常に動いています。外部環境に左右されないように、業績の成長性・安定性・予見性をどう両立させるかを意識して経営をしています。当社では8年以上前から資産管理型ビジネスモデルへの転換を図ってきており、市場の浮き沈みに左右されない収益構造が構築されています。そもそも日本の家計における金融資産や有価証券は今後20年で2倍以上になるという試算があり、ウェルスマネジメントビジネスの成長性は国内産業の中でも屈指です。

――成長と安定を同時に追えるというのは、魅力的ですね!(野口)

中川さん

証券会社って、どうしても「景気に左右される業界」と思われがちですが、安定性がない会社では、安心して働き続けることはできないですよね。大和証券は人が資本なので、社員が安心できる環境を作ることを大切にしています。

―― 景気によって業績が大きく上下するイメージだったのですが、安定性を志向されているんですね。(正能)

中川さん

はい。安定性を意識しつつも未来を見据え、明確に成長確度が高い事業領域に軸足をおいている点は、大和証券の強みであると考えています。

ネットの時代でも、“価値がなくならない仕事”

身振り手振りを交えて話す大和証券の中川さんと、熱心に話を聞く大学生インタビュアー

――これからはネット証券が主流で、対面の証券会社は減っていくとも聞きます。実際のところ、どうなんでしょうか。(正能)

中川さん

よく言われますが、実際はその逆なんですよ。むしろ、ネット証券の多くが、対面のコンサルティングを取り入れ始めています。考えてみてほしいのですが、たとえばもし、お二人が相続財産を手にされたとして、そのお金の運用を自分ひとり、ボタンひとつで決められます? 今はインフレの世の中なので運用しないと大切な財産の価値が目減りしていきますし、相続後は納税もあるので税制の知識も必要になります。

――確かに……お金の知識もないですし、それを誰にも相談せずネットで完結するなんて、怖くてできないです(正能)

中川さん

そうですよね。場合によっては家族にも相談できないどころか揉めるケースなどもある中で、“信頼できるパートナー”でいることが、大和証券がお客様に提供できる価値なんです。私も営業員時代にお客様から、「家族より中川くんと話す時間の方が多い」と冗談半分で言われたことがありますが、長い時間をかけてお客様の思いや願いを叶えるために働く仕事は、とてもやりがいを感じられるものでした。

―― ただ、株式や債券の売買を仲介するというわけではないんですね。(野口)

中川さん

その通りです。私たちが扱っているのは、単なる株式や債券の売買ではなく、お客様の人生そのものに関わる総資産のコンサルティングなんです。たとえば、退職金をどう運用するか、相続をどう次世代に引き継ぐか。それぞれに正解があるわけではないからこそ、「この人になら任せたい」と思ってもらえる関係を築くことが何より大切なんです。

質問に笑顔で回答する大和証券の中川さん メモを取りながら真剣に話を聴く大学生インタビュアー

―― ネットだと得られない“信頼”の部分ですね。(正能)

中川さん

そうです。相場は毎日変動しますし、お客様の気持ちも状況によって揺れます。そんな中で、私たちの役割は「安心して意思決定できる環境をつくること」。つまり、金融のプロでありながら、一番近くで寄り添うパートナーであることなんです。

――それはデジタルが進んでも、人にしかできない仕事ですね。印象が変わりました。(野口)

中川さん

テクノロジーの発展は脅威ではなく、むしろチャンスです。デジタルの力で事務作業が効率化される分、私たちはより深くお客様と向き合える時間を持てるようになった。その“人と向き合う仕事”こそ、証券の本質だと思います。たしかに、昔は「株を売る営業」という時代もありました。でも今はまったく違います。私たちの仕事は、お客様の人生に寄り添って“資産を預かる”ことなんです。

たとえば投資信託や債券の提案も、「何を売るか」ではなく「何の目的で、どんな将来を支えたいか」からスタートします。お客様が「子どもの教育費を考えている」「退職後に安心できる収入を確保したい」といった想いを話してくださる。それをもとに一緒に設計していくのが証券会社の営業なんです。

――“金融のパートナー”という言葉がしっくりきますね。(正能)

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