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銀行でも保険でもない、“証券”の仕事は
資産形成とリスクマネーで“未来を描く”こと

オフィスの会議室でインタビューを行う様子。男性2名と女性1名が着席し、夜景の見える窓際で対話している

――金融業界を志望する学生も多いですが、銀行や保険、証券など、どれも「お金を扱う仕事」で違いが分かりづらいと感じます。実際には、どういう特徴の違いがあるのでしょうか。(野口)

中川さん

どの金融機関も社会を支える大切な役割があります。銀行は「預金・決済・融資」、保険は「もしもの備え」、そして証券会社は「資産形成とリスクマネー」で、人や企業を後押しする存在です。たとえば、個人のお客様の老後資金や教育費づくりを一緒に考えて資産形成したり、企業が新しい事業を始めるときの成長資金であるリスクマネーの調達を支えたり。私たちは“お金のその先”にある夢や未来を形にしていく仕事なんです。

――数字を扱うというより、“未来を支える金融”なんですね。(正能)

中川さん

そうですね。証券会社の営業は、幅広く浅くというより、一人ひとりのお客様と深く関わるスタイルです。担当するお客様の数もそう多くはなく、当社では一営業員あたり50世帯から多くても数百世帯ほど。その分、お客様一人ひとりの状況を理解し、資産状況や家族構成、将来の希望まで把握したうえで提案します。当社とは20年以上のお付き合いで、お子さんの進学、退職、相続までご相談いただいたお客様もいらっしゃいます。お金の話というより、人生の相談に近い時間も多いです。

――まさに“信頼で成り立つ仕事”ですね。(野口)

中川さん

はい。銀行も保険もそれぞれの形で人を支えていますが、証券は“伴走の時間が長い”のが特徴です。だからこそ、お客様から「あなたがいるから相談したい」と言っていただけることが、何よりのやりがいになります。お金を動かすだけでなく、人の未来を一緒に描く――それが、証券会社の仕事の本質だと思います。就活生の皆さんの視点で言うと、金融と言っても幅広いので、銀行、保険、証券など、それぞれの “お客様との関係性”で自分は何がやりたいのかを考えてみるのも良いかもしれません。

――プロダクトではなく、“お客様との関係性”で仕事を考えるというのは面白いですね!(野口)

金融知識よりも、市場やお客様に対する“興味・関心”

オフィスでインタビューに答える大和証券の中川さん。笑顔で手を動かしながら説明している様子 インタビューを行う大学生インタビュアー。メモを取りながら真剣に話を聞いている

――証券会社って難しそうで、専門知識がないと働けないイメージがあります。実際のところ、未経験でも大丈夫なんでしょうか。(野口)

中川さん

まったく問題ありません。入社時点で金融や経済の知識がある人は、実はかなり少ないです。私自身も経済学部出身ですが、証券や市場について体系的に学んだのは入社してからです。市場について、そしてお客様に対して強い興味・関心をもって取り組んでいれば、知識は自然とついてきます。

――なるほど。知識ではなく、関心のほうが大事なんですね。(正能)

中川さん

そうですね。金融の世界は日々変化していくので、どんなに知識があってもすぐに古くなってしまう。でも、“学び続ける姿勢”や“興味・関心を持って関わる力”があれば、確実に成長できます。当社では、入社1年目にはAFP、5年目までにCFP(上級資格)を取得する教育プログラムがあり、費用補助やeラーニングなどのサポートも充実しています。社内には勉強会や情報共有の文化も根づいていて、分からないことを聞き合える環境があるのも安心ですね。

――“学びながら働ける”仕組みがあるのは心強いです。(野口)

中川さん

はい。大和証券には、学びを「義務」ではなく「楽しみ」として続けている社員が多いんです。たとえばお客様の趣味や関心を知るうちに、自分もその分野に興味を持って勉強してみるとか。そうやって知識が増えることで会話の幅も広がり、結果的に信頼関係も深まっていく。学びと人間関係がつながっていくのが、この仕事の魅力ですね。

――“人と関わる力”が、成長につながっていくんですね。(正能)

中川さん

そう思います。数字や専門知識の前に、まず“興味・関心を持てるか”がいちばん大事です。金融の知識は後からいくらでも身につけられますが、目の前の事象やお客様のことを深く理解しようとする姿勢は、教科書では学べません。そこを大事にできる人ほど、この仕事を楽しめると思います。

目標はある。でも、“時間で頑張る”ではない

笑顔でインタビューを行う2名の大学生インタビュアー 学生記者の質問に手振りを交えて回答する中川さん。夜景の見える会議室でのインタビュー風景

――営業職というと、“ノルマが厳しくて残業も多い”というイメージを持っている学生も多いです。実際のところはどうなんでしょうか。(正能)

中川さん

目標はもちろんあります。証券会社だけでなく、特に上場会社であればどんな業界・仕事にも存在しているんですが、なぜか証券会社特有のように思われがちです(笑)。ただ、「できるまで残業!」という考え方は全くないですね。仮に2倍の仕事時間があったとしたら一営業員も一企業もすぐトップになれてしまうはずですが、時間は有限なのでサステナブルじゃないですよね。限られた時間でいかに成果を出すかが大切です。だから、成果を出すために長時間働く必要はありません。

――“時間で頑張る”というより、“考えて動く”仕事なんですね。(野口)

中川さん

まさにそうです。限られた時間で最大の成果を出すには、段取りや優先順位のつけ方、そしてスピードが大切で、そのスキルはどんな仕事にも生きます。証券会社というと体育会系のイメージを持つ方も多いですが、実際はマイルドで知的な人が多いですよ。マーケットを分析したり、お客様を深く理解したり、言葉の裏側を読み解く――そんな要素が多い仕事なんです。

――気合いと根性みたいな、昔の体育会系のノリが必須ではないんですね。少し安心しました。(野口)

中川さん

そうですね(笑)。もちろん行動量が必要な場合もありますが、気合いと根性だけでは続きません。組織で支え合いながら、効率的に成果を出す――それが今の大和証券の働き方です。上司や先輩も率先して姿勢を見せてくれるので、早く退社してプライベートタイムをとるのが日常になっています。

――失礼かもしれませんが、証券会社のイメージと違いました!(正能)

中川さん

よく驚かれます。でも、効率的に働くことは社員の健康だけでなく、お客様へのサービスにも直結します。疲れていると集中力が落ちて提案の質も下がるし、ミスも増える。だからこそ、「時間ではなく、質で成果を出す」文化がしっかり根づいています。

“男女協働”でキャリアを育てる

和やかな雰囲気のインタビュー。会議室で中川さんの話を聞きながら笑顔を見せる大学生インタビュアー2名

――私は女性として、ライフイベントを迎えたあとも続けられる環境があるのか気になります。(正能)

中川さん

そこも安心してください。育休や産休はもちろん、復職後もキャリアを積めるように制度が整っています。支店長や本社の管理職として活躍している女性社員も多いです。私の周りでも、子育てをしながら第一線で働く同僚がたくさんいて、その姿に励まされる社員も多いです。大和証券の特徴は、制度の充実だけではなく、女性活躍の重要性が認知されるずっと以前からの取り組みによって、制度が利用され、風土として浸透しているところなんです。

――制度が当たり前に利用されている環境があるんですね。(正能)

中川さん

今は、男性も育休を取得するものになっています。私自身も子どもが生まれたときに休みを取りました。取得前に引き継ぎやスケジュールを整えておく工夫はしましたが、組織でフォローし合う体制ができているので安心して休めました。

実際に休んでみて感じたのは、「自分がいなくても仕事が回るように整える」ことの大切さです。その経験は、今の働き方にも生きていると感じます。仲間への信頼も深まりましたし、「お互いさま」という文化が本当の意味で根づいていると実感しました。

――「お互いさま」の精神が根付いているって、すごく良いですね。(野口)

中川さん

制度があっても使いにくければ意味がありません。大和証券のダイバーシティ&インクルージョンにおけるスローガンは「多様性をチカラに変える」です。性別や年齢、背景の異なるさまざまな社員が力を合わせることに対して本気で取り組んできました。人を大切にする会社だからこそ、社員が安心してキャリアを重ねていける会社であり続けたいと思っています。

数字より、“人”の仕事。

大和証券の中川さんが大学生インタビュアーの質問に丁寧に答えている様子

――今日お話を聞いて、証券会社の仕事って“数字を追う”だけではなく、“人と信頼を積み重ねる仕事”なんだと感じました。(正能)

中川さん

ありがとうございます。まさにその通りです。私たちは「お金を扱う仕事」であると同時に、「人の想いを扱う仕事」だと思っています。どんなにテクノロジーが進んでも、人の感情や信頼を読み取ってアクションに変える仕事の価値はなくなりません。そこに、私たちが働く意味があります。

――数字より“人”に向き合える仕事。意外でしたけど、とても魅力的ですね。(野口)

中川さん

素直にそう感じてもらえるのが一番うれしいです。金融の知識は入社後にいくらでも学べます。だからこそ、人と向き合うことが好きな人、誰かの人生に寄り添いたいと思える人に来てほしいですね。

――“お金の仕事”が、こんなに人間らしいとは思いませんでした。(正能)

中川さん

お金や数字は少なからず人の手や意思を介して形成されています。であれば、お金は誰にとっても重要度の高いものなので、人の想いはよりビビッドに反映されますよね。大和証券で営業としてお客様に接してこの感覚がシャープになりましたし、他の仕事では得られなかったものだと思います。この意味ではファーストキャリアが営業であったことも私にとって重要で、知識やスキルが身についたこと以上に、社会人として最も変化できる期間をお客様にフォーカスして過ごせたことに価値がありました。これからの時代も、信頼を軸に、人と人との関係を大切にしていきたいですね。

大和証券でのインタビューを終えて記念撮影する中川さんと大学生インタビュアー2名

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