――金融業界を志望する学生も多いですが、銀行や保険、証券など、どれも「お金を扱う仕事」で違いが分かりづらいと感じます。実際には、どういう特徴の違いがあるのでしょうか。(野口)
どの金融機関も社会を支える大切な役割があります。銀行は「預金・決済・融資」、保険は「もしもの備え」、そして証券会社は「資産形成とリスクマネー」で、人や企業を後押しする存在です。たとえば、個人のお客様の老後資金や教育費づくりを一緒に考えて資産形成したり、企業が新しい事業を始めるときの成長資金であるリスクマネーの調達を支えたり。私たちは“お金のその先”にある夢や未来を形にしていく仕事なんです。
――数字を扱うというより、“未来を支える金融”なんですね。(正能)
そうですね。証券会社の営業は、幅広く浅くというより、一人ひとりのお客様と深く関わるスタイルです。担当するお客様の数もそう多くはなく、当社では一営業員あたり50世帯から多くても数百世帯ほど。その分、お客様一人ひとりの状況を理解し、資産状況や家族構成、将来の希望まで把握したうえで提案します。当社とは20年以上のお付き合いで、お子さんの進学、退職、相続までご相談いただいたお客様もいらっしゃいます。お金の話というより、人生の相談に近い時間も多いです。
――まさに“信頼で成り立つ仕事”ですね。(野口)
はい。銀行も保険もそれぞれの形で人を支えていますが、証券は“伴走の時間が長い”のが特徴です。だからこそ、お客様から「あなたがいるから相談したい」と言っていただけることが、何よりのやりがいになります。お金を動かすだけでなく、人の未来を一緒に描く――それが、証券会社の仕事の本質だと思います。就活生の皆さんの視点で言うと、金融と言っても幅広いので、銀行、保険、証券など、それぞれの “お客様との関係性”で自分は何がやりたいのかを考えてみるのも良いかもしれません。
――プロダクトではなく、“お客様との関係性”で仕事を考えるというのは面白いですね!(野口)








