「ブラック企業」という言葉を聞いたことがない人はいないだろう。
その定義は様々だが、それが数字となって表れるのが「定着率(離職率)」だ。
「新卒定着率」は値が高いほど「定着している=働きやすい」と言えるだろう。
数字は、「3年前に新卒入社した人数」と「今残っている人数」から算出している。
いわゆる「離職率」の平均は「3年で3割(30%)」なので、ここでは「定着率70%」が基準になるぞ。
採用人数自体が少ないと、1人辞めただけで一気に値が下がってしまうので、「採用人数」と共にチェックしよう。
この項目に関しては未回答企業も多いが、「情報を開示している企業=誠実な企業」として見ておくのが良いだろう。
[Training10]でも触れたが、定着率が低く(もしくは未回答)、採用人数が従業員数に対して多い企業は注意が必要だ!
3年前の新卒社員が、どれだけ定着しているかを算出しているぞ
数字から読み取れるのはそれだけではないぞ!
まず、業界ごとに平均値が大きく異なるので、全体から見てみるのが重要だ。各種メーカー系の業界は総じて高い傾向が出ているぞ。
そして、その背景にも着目してみよう。
[Training15]で紹介する産休・育休などの“産後に関する働きやすさのための制度”や、[Training16]で扱う海外留学などの“スキルアップ制度”がある企業は、離職率も低くなる傾向があるはずだ!
全体的に値がいい業界は、制度も整っていることが多い。また業界平均から抜きん出た企業があれば、その背景を探ってみよう。
また逆に、ベンチャー企業は定着率が低くなりがちだが、「短期間で力を付けて独立・転職する傾向が強い」といった企業もある。「人材輩出企業・元○○人材」といったイメージがある企業は、同じ3年間では成長スピードが早いとも言えるのだ。
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