
石川 貴雅
Kiyori Ishikawa
エネルギーストレージビジネスユニット第三チーム
チーム長
価値創造へ。
志高く、商社ビジネスに
取り組む
グローバルなビジネスフィールドで仕事がしたくて、総合商社をめざしました。住友商事を選んだのは、社員が真摯で誠実であると感じたから。20年を経た今もその印象は変わっていません。
最初の配属は、旧金属事業部門鋼管貿易第一部(現エネルギー鋼管SBU)。エネルギー会社に石油や天然ガスの掘削・生産に使用される油井管を輸出販売し、付随するメンテナンス・加工・在庫管理などのサプライチェーンマネジメントや、油井・ガス井の設計に関するコンサルテーションまで行う部署です。1950年代から始まり歴史あるビジネスで油井管の販売シェアは日本の総合商社でNo.1にあり、誰もがその誇りを胸に取り組んでいました。私は主に欧州のエネルギー会社を担当。1年目は本社で 国内の鉄鋼メーカーから鋼管を仕入れ輸出する 業務を学び、2年目から世界各国に展開するサプライチェーンマネジメント(SCM)事業に携わりました。思い出深い案件も多く、米国や英国など各地にいる専門家と共に、エネルギー会社が石油や天然ガスを開発をする地にSCM拠点を設立する。タフでダ イナミックな商社ビジネスの醍醐味を堪能しました。

6年目にトレイニーとしてロンドンに駐在、サプライチェーンマネジメント事業の管理に加え、顧客との折衝にも当たりました。2年の短い期間ながら、マルチカルチャーの中でチームワークを築く術など、多くの学びと刺激がありました。帰国して1年間、新設部署で市場の調査分析や投資管理業務を経験した後、元の部署に戻ります。そこで管理職となり、後輩たちと新規事業を立ち上げるなど仕事のステージが拡大、事業投資にも挑戦しました。学んできたものがひとつずつ花開く、そんな喜びを噛み締めた時期でした。
その後、長男の出産を経て異動したのはコーポレート部門で、投資家向け広報を行うインベスターリレーションズ部。家庭との両立も図りやすく、当社の経営方針や事業の強みを分析し発信する業務は予想以上に面白く、すぐに夢中となりました。特に長女の出 産後から関わり始めたESG投資家との対話は、世界の潮流を肌身で感じるだけでなく、当社の事業の在り方そのものを考える大きな機会となりました。そして私は事業を通じた社会価値の創出に貢献したい、そう考え再びビジネスの前線に戻る決意をしました。
2023年6月、エネルギーストレージビジネスユニットにチーム長として着任。7人の部下と国内の大型蓄電事業の運用と海外事業展開を推進しています。10年以上前から社会実装に向け取り組んできた事業で2024年にようやく商業化にこぎつけた事業です。今後の日本の再生可能エネルギー飛躍の切り札となることでしょう。この事業を通して、経済価値の追求のみならず社会価値を同時に向上する総合商社の存在意義を改めて実感しました。これからも志高く、真っ直ぐな仲間たちと一緒に歩みを進めていきたいと思います。
Career Timeline
2004
社員の誠実さに惹かれて入社。
伝統ある部門で商社ビジネスの基本を学ぶ
最初の配属は金属事業部門。世界トップの品質を誇る油井管を取り扱い、国際的なエネルギー企業と取引。華やかながらも厳しい環境で商社ビジネスの基礎を叩き込まれた。
2009
トレイニーで欧州住友商事へ。
帰国後は新設部署で調査や投資業務を経験
2年間のロンドン駐在を終えて、新設の鋼管企画開発部に配属。市場の調査や分析、投資管理業務などを経験する傍ら、社外講義も受けながら新たな知識を充填する。
2015
長男、続いて長女を出産。
復帰後の投資家対応業務が視座を高めてくれた
入社12年目に長男、16年目に長女を出産。コーポレート部門への配属だったが、7年間の投資家対応業務を通じて見えた住友商事の強さと課題、ESGとの出会いが新たな意欲を掻き立てた。
2023
自ら志願し、大型蓄電事業の推進に参加。
脱炭素・循環型社会の実現に挑む
ESG投資家から厳しい評価があることを学び、再びビジネスの前線に戻ることを決意。チーム長として部下たちとともに、立ち上がったばかりの大型電池事業で再生可能エネルギーへの転換に挑む。