
JFEエンジニアリング
株式会社
当社は大規模なプラント・インフラを創る総合エンジニアリング会社です。環境・エネルギー・鋼構造に関わる技術を主とし、“当たり前のくらしを支える”インフラの建設・運営を手がけています。
寺山 千咲子
Chisako Terayama
人事部人財戦略室 主任
その使命感を共有した仲間たちと
ともに歩み続ける。
大学では経済学部に在籍していました。金融機関やIT業界、商社をめざす人が多い中で、私は大きなモノづくりに携わりたくてゼネコンや重工、鉄鋼メーカーなどを中心に活動していました。あるときJFEグループの合同説明会に参加して、この会社と出会いました。当時はエンジニアリングという業界があることさえ知りませんでしたが、聞けば電力やガス、上下水道に始まり、橋梁・港湾・防潮堤などのインフラ、ごみ処理や再生エネルギーなど社会を支えるものをたくさんつくっているとのこと。手掛けた施設や設備の写真を見せてもらい、機能と安全性を追求したその無骨さ、シンプルさ、さらにその大きさがすごくかっこいいと思いました。もう一目惚れですね(笑)。その後たくさんの社員の方とも話をさせてもらいました。みなさん一様に穏やかな人柄ですが、言葉の端々から仕事への熱い想いが伝わってきます。しかもすごく仲が良さそう。同業の会社もいくつか受けてはみましたが、もう気持ちはすっかり決まっていました。
入社して最初の配属は、環境本部アクア事業部でした。私はここで、水処理プラントの建設工事やメンテナンス工事、運営事業などの営業を担当しました。顧客はすべて地方自治体です。一年目は先輩について主に横浜市を担当し、2年目から専任となりました。3年目からは北関東の主要都市なども担当させてもらいました。当然ながら最初は専門知識がないので、先輩に連れられるまま、とにかく現場に足を運んでいました。そのうち顔を覚えてもらうと社内外問わず様々な人と言葉を交わすようになり、いつの間にかたくさんの「師匠」ができていました。わからないことがあればまず誰かに聞く。先輩もきっとそうやって仕事を覚えていったのだと思います。大好きな機械設備について言うと、残念ながら水処理設備の多くは地上ではなく地下や水の中にあります。設備が稼働するとめったに見られなくなってしまうので、工事中は特に何度も通いました。もちろん勉強のためですが(笑)。派手さはないけれど、これまた独特のかっこよさがあるんです。
現場だけでなく、担当する自治体にも時間があれば顔を出すようにしていました。新人の頃は雑談するのが精一杯でしたが、徐々に関係を深める中で、施設の状況や課題、新しい計画のことなど、貴重な情報をもらえるようになっていきました。6年目で担当する自治体とのある実証事業に採択されたのは、まさにその成果です。政府の方針転換によって前例のないスピードと大規模な調整が求められる案件で、社内でも不安の声が上がっていましたが、自治体担当者と二人三脚で困難なプロジェクトを推進していきました。もちろん社内チームから多大な支援をもらったのは言うまでもありません。また世間の注目度も高かったことから、記者発表や展示会の準備など初めての業務もたくさん経験できて、大きな手応えと自信を得る機会となりました。

当社の強みは何と言っても技術力です。そしてそれを支えているのが、圧倒的なチーム力だと感じます。そのチームにはもちろん営業や調達、管理部門など様々な関係者が含まれます。激しい議論も頻繁ですが、社会を支えるインフラを扱っているという共通の使命感が心をひとつにしているんです。先輩や仲間たちのそんな姿を見て、いつも気持ちを奮い立たせていました。特に水は絶対に止めてはならない生活インフラです。その責任の重みを感じながらみんなと業務に取り組めたことが、今も私にとって一番の誇りです。
その後アクア事業は月島JFEアクアソリューションへと移管され、私は2024年4月に環境本部企画管理センターへ異動しました。ここでは環境本部内の規則・規定の見直しやD&Iの推進を担当しましたが、廃棄物発電プラントなど他の事業にも関わり、組織の仕組みや強さ、課題などを俯瞰して見ることができました。わずか8ヶ月の在任ながら、とても貴重な経験になったと思います。
同年12月から人事部へと移り、現在は社内研修を担当しています。階層別研修をはじめ目的別研修や資格取得など様々なメニューを運営するほか、これまで個別に取り組んできた人材育成を一元化し体系的に組み直す作業も並行して進めています。ちなみに当社の新人育成の柱は部署内の先輩が一年間ついてサポートする「ブラザー・シスター制度」ですが、若手社員のサポートとして他部署の先輩社員をアサインする「ナナメンター制度」をこのほどトライアル導入しました。この運用も私が担当しているのですが、営業担当や企画管理センターでの経験が活かせており、さらなるブラッシュアップに励んでいるところです。
エンジニアリング会社は男性技術者のイメージが強いかもしれませんが、私のような文系女子でも輝ける場所がたくさんあります。私たちと社会を支える使命感を共有し、一緒に輝いて見ませんか。
Career Timeline
2018
初めての配属は、環境本部アクア事業部の営業担当
建造物のかっこよさと社員たちの熱量に惹かれて入社。アクア事業の営業担当として水処理プラントなどの現場に足繁く通い、人間関係と業務知識を積み上げていった。
2023
担当する自治体と実証事業に参画
6年越しの関係づくりが実り、担当の自治体と共同である下水道技術の実証事業に参画。政府が主導する取り組みで、多くの関係者を巻き込み高いハードルをひとつずつクリアしながら推進。自身の成長を実感できる大きな転機となった。
2024
環境本部企画管理センターに異動
アクア事業の移管にともない、企画管理センターに異動。本部内規則の見直しやD&Iの推進に取り組む中で組織の仕組みや強さ、課題などを俯瞰して見ることができ、管理業務への関心を抱く。
2025
人事部人財戦略室で社内研修担当に
前年12月に人事部配属となり、新卒採用や社内研修などを経験。4月に発足した人財戦略室で社内研修担当となり、運営と改革を並行して推進中。