
田中 まり
Mari Tanaka
システムマネジメント本部
DX推進部DX推進課 課長
出会いと経験が
私の財産
大学で経営工学を学び、システムエンジニア(SE)職をめざしました。得意な分野でものづくりに関わりたいと思ったからです。大和総研は大きすぎず小さくもなく、仕事上の関係性を築いていく上で私にとってちょうどよい規模感でした。また若い社員たちが週末に集まっ ては色々なテーマでディスカッションしていると聞いて、その自由さや主体性、アグレッシブさに惹かれました。
配属されたのは、外販向け通信系システムの開発・保守部門。主力の金融開発部門に比べ人員が少なく若手のうちから技術的な経験から顧客との相対まで幅広い経験を積めるのではないかと思い、自ら希望しました。配属後すぐに会社の雰囲気を知る間もなく顧客先での常駐生活が始まりました。もくろみ通り、3年目でチームを任され、段階を踏みながら早々にプロジェクトリーダーも経験させてもらいました。業務は途切れることなく非常に忙しい日々を送っていましたが、役職や立場にこだわったのではなく、任されるものが大きいほどやりがいも大きく充実していました。プレッシャーはありましたが、チームやお客様との関係性もよい環境だったため、とても仕事が楽しかった。

その間長男を出産するのですが、すぐ現場に戻りたかったので、半年そこそこで復帰しました。当時は1歳以上になると保育園の倍率が高く、入りにくい時代でもあったため、1歳になる前の息子を保育園に預けて復帰する決断をしましたが、今思えば少し無理していたかもしれません。
12年目に初めて異動を経験しました。先端技術のR&Dを行う部署で、私はAIをはじめとする先端技術やサービスの検証、導入企画や支援などを担当。翌年には課長となり初めて部下を持ちました。皆スキルが高く個性が強いメンバーばかりでした。管理するというより、それぞれの個性をどう活かすかに心を砕きました。私も彼らから多くの刺激をもらいました。そして4年後、経営企画部広報課の課長に。ベテランがそろっていたので、後方に立って支援に努めました。ちょうどコロナ禍でもあり、業務のデジタル化やリモート化をいち早く進められたのは経験のたまものでしょう。わずか1年の在籍でしたが、初めて企業経営に触れられたのは大きな収穫でした。
2021年からDX推進部の課長を務めています。業務の運用自体を見直しながらそこに先端技術を使い社内の業務効率化や生産性向上を図るのがミッションです。また、その成果を外販につなげることも見据えています。コロナ禍もあって当初はワークスタイルの変革が中心でしたが、最近では生成AIの社内活用を推進しており仕事が飛躍的にスピードアップしてきていると感じます。ただ部署によってその活かし方が違うため個別の調整も必要で、広報課時代に各部署 や様々な人と築いたコネクションが大いに役立っています。会社は相変わらず程よい規模で、社員同士の距離が近い上に、部署や役割が変わってもそれまでの仕事が何かしらつながるのがうれしい。目下の課題は人材の育成でしょうか。もう男女を区別する時代ではありませんが、できれば女性で管理職になる人を育てたいなと思います。充分な環境と制度が整っているので、みなさんぜひ挑戦してみてください。
Career Timeline
2005
入社して選んだのは、外販部門。
いち早く最前線に立ちたかったから
SE職を志し、自由さとアグレッシブさに憧れて入社した。あえて少人数の部門を選び、早く最前線に立つことを目指す。
2010
長男を出産。育児と並行して、
ミッションはさらに拡大
半年の出産・育児休暇を終えて現場復帰。仲間の協力を得ながら、育児とプロジェクトリーダーの両立に全力投球。
2016
初めての本社勤務は、R&D部門。
個性豊かな部下たちとトライ&エラーを楽しむ
入社12年目にして初の異動は、フロンティアテクノロジー部。翌年に課長となり、優秀で個性豊かなメンバーと最先端技術の検証に挑んだ。
2020
続いての挑戦は、コーポレート部門。
広報課の課長としてコロナ禍に対峙する
周囲も驚く経営企画部への異動。経営を間近に見る業務は勉強になることばかり。コロナ禍で広報業務のリモート化やデジタル化も推進した。
2021
DX推進部に異動。次なるテーマは
生成AIなどを使った業務改革
これまでの経験と人とのつながりを総動員して、先端技術の社内導入に奔走。活用して根付くようにするために推進しITリテラシーを底上げしていくというもう一つのミッションにも挑む。