アタシ、ガッチリしたのがタイプ。安定感のある足腰、いいわよねぇ・・・・。
・・・はっ!またヘンなことを口走っちゃったわ。
違うの、今言った「安定感」は、会社の安定性のことよ。みんな、「安定している会社」好きでしょう?
ここは「安定感」のある相手をズバッと見抜く数字、「自己資本比率」について説明するわ。
自己資本っていきなり言われても分かりづらいわよね。自己資本は、株主持分と同じ意味。
「自己資本」つまり、「自分の資本」のことを理解しようとする前に、まずこの逆を考えると分かりやすいわ。
「他人の資本」は、「返済が必要な資本」でしょ?つまり「借金」ということ。
その逆だから、「自分の資本」は“返済の必要ない資金”のことなの。
具体的には、“株主”から集めた資本金や、それによって生み出した利益などのこと。“株を所有している人の資本”だから、「株主持分」とも言うわけね。(株式は“貸し付け”ではなく“投資”だから、企業側には返済の必要がないのよ。)
話を戻すわ。
会社全体の財産(総資産)の中で、「返済の必要ない資金の割合」が多い会社と、それが少ない会社。どっちが安定しているかはもう分かったわね?
「返済の必要がない資金=自己資本(株主持分)」が多ければ、その会社は安定しているという事。倒産のリスクも少ないわ。自己資本比率は、%で表されて、値が高いほど安定している証よ。
目安は「40%〜90%」ならかなり優良、10%を下回ると危険水域、0%以下の場合は債務超過ということよ。 ※中小企業は、借入金に頼らざるを得ない状況も多く、15%くらいが平均とされているわ。
でも実は、自己資本比率が“高すぎる”会社にも、落とし穴があるの。
それは次の[Training9]で!
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