手土産　反応想像して選ぶ(スペシャル2月号)

　取引先へ手土産を持参する機会は少なくない。上司から買ってくるよう命じられたら、何を基準に選べばよいか。企業研修を幅広く手がけるヒューマンディスカバリーの尾形圭子社長は「これならきっと喜んでくれるだろうと、相手の反応を想像しながら選びたい」と助言する。

　最も無難なのは菓子。切り分けるものは避け、個包装で数が多く、日持ちするものが喜ばれる。目安は３０００〜５０００円で、のしは必要ない。定番はひとくちヨウカンや高級チョコ、ホテルの焼き菓子など。丁寧に選んだ気持ちを伝えるため、職場や自宅近くで評判の良い店をいくつか見つけておく。季節限定商品など特別感のあるものなら、なおよい。売り切れや買いそびれを防ぐため、購入は前日に。訪問先の近くで買うのは避ける。

　手土産は上司が渡す。上司がいない場合はあいさつが終わって着席する前か、または会食の最後。「皆様で召し上がってください」などと言いながら目上の人に渡す。相手が持ち運びやすいよう袋のまま渡す場合は「袋のままで失礼します」とひと言添える。

　「『私の故郷の銘菓です』『栗がお好きだと聞きました』など、選んだ理由や話題があると気持ちが伝わりやすい」と尾形さんは話している。