大学を卒業して3年ほど、玩具やゲームを扱う商社に勤めていました。子どもだけでなくもっと多くの人の人生に関わる仕事がしたいと思い転職活動を始め、その中で出会ったのがソニー生命です。「お客さまのために」は、どこの会社もスローガンに掲げるような言葉ですが、ソニー生命は人事の採用担当者も、あらゆる部門で働く社員も、誰もが当たり前のように使っていました。しかもごく自然に。企業文化として社員一人ひとりに根付いているのだと感じ、私もぜひその一員に加わりたいと思いました。
研修期間を終え、配属されたのは代理店企画部。「パートナー」と呼んでいる代理店に向けた支援業務や施策を企画・立案・実行する部署です。ここで他社との協業プロジェクトやリモートシステムの導入などに関わることで、ソニー生命の風土や特徴、それを支える商品やシステムについて幅広く学ぶことができました。その後、プロジェクト推進室に異動し、「トータルライフプランニング」プロジェクトのメンバーとなりました。
ソニー生命では、営業社員である「ライフプランナー」が、早くからライフプラン分析システムを使ってお客さまの人生計画や資金計画、保障などの提案を行ってきました。しかし、最近では“人生100年”と言われるようにセカンドライフが長く多様化する時代を迎え、それに対応する分析システムと商品が必要であるという考えから、このプロジェクトが発足しました。これまでのライフプランニングは、仕事に就いている期間が設計の中心でしたが、トータルライフプランニングでは介護や相続など退職後への対策も含めてご提案するのが目的となります。
私が担当したのは、変額個人年金保険「SOVANI*」のコンセプト設計と、新ライフプラン分析システム「GLiP」の開発です。
SOVANI(そばに)のネーミングには、ライフプランナーが長期にわたりお客さまと伴走する、という意味が込められています。これから資産形成を始める方も含め、お客さま個々に応じたオーダーメイドの資産形成が可能となる自在性のある商品です。選択肢が多く自由度が高くなるほど、さまざまなケースを想定しなければなりません。そんな中、どのようにすれば自在性の魅力をお伝えすることができるツールを開発できるか、検討は難しいものでしたが、行き詰まるごとに「どうすればお客さまのためになるか」の原点に立ち返り、関連部署との議論を進めていきました。
GLiPとは、Goal based Life Planning Support Serviceの略。お客さまごとに異なる実現したい人生(ゴール)に向けて、何が必要か、営業現場へのヒアリングを繰り返し、仕様をつくり込んでいきました。ここには、お客さまの人生に向き合ってきたライフプランナーのナレッジが集積されています。彼らがこのツールを自在に使いこなすことでSOVANIの価値も最大化される、そんな想いで開発にあたりました。
- *「変額個人年金保険(無告知型)22(無配当)」および「一時払変額個人年金保険(無告知型)22(無配当)」のペットネーム です。
2022年10月2日、SOVANIの発売が開始されました。月々3000円から始められ、払い込む保険料を変更したり、途中で保険料の払込を停止できるなどの気軽さが大きな話題となっています*。同時にリリースしたGLiPも、お客さまから「見やすくなった」「分かりやすい」などご好評をいただいています。
また、同時並行でアップデートを行ったソニー生命 アプリにて、これからはより身近にお客さまが実現したいゴールを手元で確認できるようになった点も評価いただいております。その一方で、「さまざまなお客さまや、コンサルティングシーンに合わせた分析を、スムーズに実践することができるツールとして進化し続けてほしい」という注文もライフプランナーから寄せられました。できたら終わりではなく、これからのアップデートこそがプロジェクト成功の鍵。ライフプランナーとの伴走は、まだまだ続きます。
このプロジェクトにおいても、「お客さまのために」の徹底ぶりは予想どおり、いやそれ以上でした。そしてさらに印象的だったのが、進化することへの強烈な挑戦心です。「ライフプランニング」という会社の骨格は大切に維持拡張しながらも、進化のためにツールにはこだわらず再構築してしまう。これもまたソニー生命の文化であり、成長の原動力なのだと感じました。
転職の目的だった「人の人生に関わる仕事」は、実にやりがいのあるものです。これからも同じ目標を抱く仲間たちと、チャレンジを続けていきたいと思います。
- *一部のお手続は所定の要件を満たした場合にご利用いただけます。