
NECネッツエスアイ(前編)

刈川:まずは、長谷川さんにNECネッツエスアイについて教えていただきます。会社名に「NEC」と付いていますが、NECと関係がある会社なんですか?
長谷川:NECネッツエスアイは、名前にもあるようにNECグループの一員です。1953年にNECこと日本電気の通信建設部門が独立してできた会社です。実は73年の歴史がある会社で、時代と共にニーズを読み取って事業領域を広げてきました。
刈川:具体的にどんな事業をされているのでしょうか?
長谷川:設立当初は、通信建設業として電気通信工事における施工領域を中心に展開していました。今日では、民間企業から官公庁、社会インフラ、さらには海底から宇宙に至るまで、全業界におけるICTについて、上流から下流までをワンストップで担うことができる、「施工力を有するシステムインテグレーター」として社会を支えています。
刈川:海底から宇宙ですか?
長谷川:なかなか皆さんイメージしづらいかと思うんですが、例えば海底であれば海底通信ケーブルと呼ばれるものが世界中の海底に敷かれています。実は国際間の通信の99%以上はこのケーブルを通って通信されています。NECグループは世界トップ3のシェアを占めまして、皆さんがよく見るスポーツ中継であったり、海外の友達との通信だったり、そういうものは全て、このケーブルを通して皆さんは通信されています。
刈川:知らなかったです。
長谷川:また、宇宙に関しては、ロケットや人工衛星との通信や、地上局の通信設備のネットワークの分野に我々が携わっております。
刈川:ものすごく幅広く手がけていらっしゃるんですね。私たちの身近なところだとどんなものがありますか?
長谷川:民間企業、官公庁や学校法人におけるセキュアなネットワークやICT活用による働き方改革ソリューションの提供。皆さんが普段使っている大手キャリア様の通信ネットワークの設計構築・保守。消防・防災における指令システムや無線システム、鉄道や航空を始めとした交通インフラの領域。テレビ放送における放送スタジオシステムの構築。世の中のありとあらゆるところを担っています。
刈川:いろんなところでNECネッツエスアイの技術が使われているんですね。
刈川:NECネッツエスアイの強みについて教えていただきます。大きく3つの強みがあるそうですが、早速1つ目の強みから教えてください。
長谷川:一つ目の強みは、施工力を有する現場に強いSIerというポジションがあります。この施工力を有するというのは、業界内でも非常に珍しいポジションとして、実際に上流から施工を含めた下流まで、全てのフェーズにおいて真の意味でのワンストップソリューションをご提供することができます。広い対応範囲も相まって、お客様とも非常に長く、深いお付き合いをさせていただくことが多く、共に新たな価値を作り出せていると思います。
刈川:全てお任せできるというのはとても心強いですし、ありがたいですね。つづいて、2つ目の強みは何でしょうか?
長谷川:幅広い事業フィールドがあります。初めに海底から宇宙までとご紹介いただきましたが、これは本当に比喩ではなく、実際にこれらの分野まで事業領域というのが広がっておりまして、ある意味全ての領域がマーケットとなり得ます。実際に海底ケーブルの事業においては、NECグループは世界でもトップ3に入るシェアを誇っており、世の中の当たり前の通信環境を作っています。さらには、南極の昭和基地にも毎年1名当社の社員が観測隊員として派遣されており、日本と南極の通信を守っています。このように、高い技術力と信頼の実績を武器に、幅広いフィールドで社会問題の解決に取り組んでいます。
刈川:ワンストップでできる高い技術があるからこそですね。3つ目の強みは何でしょうか?
長谷川:自社実践の文化です。これは何かというと、お客様にご提供する前に自分たちで使って、分析して、良さをしっかりと理解するということです。自分で使っているからこそ、メリットだけでなく自ら感じた課題を克服・改善していき、お客様にご理解いただいたうえで、真のパートナーとして、寄り添ったご提案ができます。IT業界人として、自社内で最先端技術に触れる機会も増え、若いうちから自然に学べることにもつながっています。
刈川:こうした取り組みの徹底がお客さまへの信頼に繋がっているんですね。

刈川:長谷川さんは働いていて、社風や入社してからのギャップはありましたか?
長谷川:ギャップというところでは、私も少し入社する前は硬い会社なのかなというイメージがありました。ただ、実際働いてみると、社長であっても「さん」付けなど、役職関係なくコミュニケーションが取りやすい環境で風通しがいいなと感じています。社風というところで言うと、我々は、チームで目標を達成するということに非常に価値を重く置いています。なので、先輩社員や上司ももちろんノウハウを隠さず共有をしてくれますし、困ったことや難しい課題にぶつかった時も、共に一緒に考えて乗り越えてくれるような、包容力が高い社員が多いのかなと思っています。
刈川:NECネッツエスアイでは、海底から宇宙まで幅広い事業を手掛けているというお話がありましたが、そういったお仕事は若手のうちから担当することができるんでしょうか?
長谷川:はい、本人のご希望と適性次第で、若手のうちから大手企業様や国家プロジェクトなど、大規模案件に携わることができます。新入社員は必ず共通で、この工程からキャリアをスタートするなどはありません。実際に3年目前後の若手社員もプロジェクトの中心となってチャレンジしている話もよく聞きます。
刈川:やりがいも大きいですね。いきなりは難しいと思いますが、そのあたりの研修やサポートはいかがですか?
長谷川:はい。ご安心いただけるポイントは多いと思います。新入社員研修を2か月間しっかりやらせていただきまして、その後も、年次や役職に問わず、ステップに応じた研修というのをご用意しております。特に技術研修については、実機を保有する自社施設を用いながら、本物を使いながら技術研修というのを受講していただくようなこともできますし、様々な国家資格についても取得のサポートをさせていただいています。
刈川:安心ですね。
刈川:長谷川さん、ワークライフバランスはどのように感じていますか?
長谷川:安心して長く働ける会社だと思っています。その証拠に、離職率について3.4%ということで、業界の中でもかなり低く抑えられています。勤続年数についても16.7年が平均として出ておりますので、こういった数字が安心感の証拠かなと思います。
刈川:転職も珍しくない中で、長く勤めたいと思える会社ってすごく魅力的ですよね。社員のみなさんがキャリアを築きやすい環境が整っているということでしょうか?
長谷川:例えば人材公募制度といって、いわゆる社内転職のような制度があり、みずから手を挙げて新しいキャリアを歩むことも可能ですし、そうでなくても年に1度全社員がキャリアに特化した内容の面談を上司とすることが義務付けられています。この結果をもとに、新たな環境にチャレンジする方も多くいます。
刈川:一方で、IT業界は忙しいイメージがありますが、そのあたりはいかがでしょうか?
長谷川:決して忙しくない業界ではないです。ただしそんな中でも当社はメリハリをもって業務にあたることを意識しており、年間休日126日、初年度から有給が合計25日、10連休程度の長期連休を年間3回取る社員が多い会社となっています。1時間単位で有給休暇を取ることができる制度もユニークかなと思います。
刈川:10連休が年間3回、うらやましいですね。テレワークで働く方もいらっしゃいますか?
長谷川:もちろんテレワークも導入しておりまして、テレワークについては回数の制限は設けておりません。時間や場所にとらわれず、チームとして最大の結果を出すこと、これを目的として自律的に決定をしています。一方、対面でのチームコミュニケーションも重要性を感じていますので、コアタイムのないフレックス制度ではありますが、フルリモートが前提ではございません。
刈川:キャリアとライフスタイル、どちらも大事にできるという環境が揃っているんですね。