
大和証券グループ(後編)

皆藤:まずは、大和証券が挑戦する20年の取り組みについて教えていただきます。中川さんからぜひリスナーさんに知ってほしいことがあるそうですね?
中川:証券会社は男性社会だと思われがちなんですが、実は大和証券では女性がとても活躍しています。大和証券グループ本社の取締役に占める女性比率は50%となっています。大和証券は、20年前の2005年から日本の中でもいち早く女性活躍推進の取り組みを行ってきました。
皆藤:具体的にこれまでどんな取り組みをされてきたんですか?
中川:新卒採用における女性比率50%を目指すとともに、制度を整えたり、女性活躍の風土醸成に取り組んできました。女性の健康問題に配慮して年休等を取得しやすいように制度パッケージにしたDaiwa Elle Planや産休育休からの復帰制度など挙げればきりがないですね。
皆藤:制度は具体的にどんなものですか?
中川:例えば、女性だと生理休暇なるものが以前からあったんですけれども、名称としては女性の方にとってはなかなか使いづらいですよね。更年期で休まれる方もいらっしゃったりして、これらをまとめてエル休暇として休めるようにして、追加で年休を付与できるような制度があります。
皆藤:中川さんの周りでは、女性社員の働きやすさについてどんな声が聞かれますか?
中川:よく驚かれるのは、産休育休中でも昇級昇格するということじゃないかなと思います。私は入社してから周囲も含めてこんな感じだったので当たり前だと思っていたのですが、世の中では意外とそうではないところも多いようです。
皆藤:大和証券では、女性の支店長や幹部の方も多いと伺いました。女性はライフステージの変化で柔軟な働き方が求められる場合があると思いますが、今、大和証券で活躍している女性社員はどんな方がいますか?
中川:例えば、私の同期入社で、私より1年早く昇格している方がいます。彼女は、産休育休を経ていますが、私と同じスピードというだけではなく1年早いんですよ。私としては正直悔しい気持ちはなくはないですけど。産休育休中の昇格という制度も勿論ですし、優秀な社員はライフイベントの有無にかかわらず評価されるという土台ができているかと思います。他にも、時短やフレックスを使って育児と両立されている方は、支店長でも何名かパッと思い浮かびます。女性にとっては、風土として女性活躍が根付いている環境は非常に良いんじゃないなと思います。ライフイベントがキャリアの制約になるという発想は、当社の女性はそもそもほとんど持っていないと思います。
皆藤:男性社員の皆さんは働きやすさについてはどのように感じていますか?
中川:男性も、女性と同様に非常に働きやすいですね。男性も育休取得が義務化されていまして、三か月取得されている方もいます。男性でも時短やフレックスを使って、パートナーと育児を分担している同僚もいますし、柔軟に人生設計できますね。
皆藤:中川さんも仕事とプライベートの両立はしやすいと感じていますか?
中川:かなり両立できていると思います。例えば子どもの小学校の入学式でしょうか。だいたい4月初旬に行われることが多いと思うんですが、この時期はご想像の通り、新卒採用担当者にとって一番忙しい時期なんです。でも休めますし、4月には下の子の入学式があるので、絶対休みます。
皆藤:お話を伺っていて、すごく働きやすさを感じますね。

皆藤:ここからは、学生さんからよく聞かれる質問にお答えいただきます。中川さん、学生さんからどんな質問をされることが多いですか?
中川:いくつかご紹介したいと思います。まず、よく聞かれるのは、「朝早いって本当ですか?」ということですね。私が若手のころはだいたい7時起きで8時ぐらいに出社していまして、早いと言えば早いかもしれないですかね。ただほとんどの方は慣れるはずです。私は強烈な低血圧で、学生時代は本当に朝弱かったんですよ。でも慣れましたし、電車は空いていて頭も冴えるので気づいたら朝派になり、今や4時台に起きています。その分早く帰って、子どもの話を聞いたり、筋トレできますからね。
皆藤:他にはどんなものがありますか?
中川:「入社する前から有価証券を持っていた方がいいですか?」 というようなことを聞かれたりします。これは、必要性は全くないです。資産形成や市場に関心を持つという意味ではプラスですが、個人的には学生時代は普通にお金を使った方がいいと思う派です。
皆藤:なるほど。
中川:他に、「転勤はどうですか?」ということですね。これは結論としてはあります。最近は転勤が嫌われがちですが、個人的にはむしろ転勤したいと思って就職活動していたんですよ。自分では選ばないであろう土地に会社のお金で住める、第二のふるさとのような場所が得られる、仕事を始めるにあたって環境の力でモードを変えられそう、などということを考えていました。
皆藤:実際、転勤はありましたか?
中川:名古屋、東京、京都、東京という勤務歴なので、転勤しかしたことないです。
皆藤:転勤はどうでしたか?
中川:名古屋は、一番最初で独身でもありましたし、もう本当に第二の故郷ですね。いまだに新幹線で通る時は名古屋の街並みを見ると、やっぱりゾクゾクするというか、テンションが上がりますね。
皆藤:そういう土地が増えるのはいいですね。
皆藤:証券会社を目指す学生さんに対して、アドバイスはありますか?
中川:少なくとも仕事内容に興味関心を持って、理解を深めていただきたいと思います。お互いにミスマッチがあると不幸ですからね。自分が大和証券で働くならという想像を是非膨らませてください。
皆藤:他にも、証券会社に限らず、就職活動をするうえで学生のうちにやっておくといいことってありますか?
中川:早寝早起きをお勧めしたいです。ラジオを聞かれている方は夜型かなとも想像されますが、1日だけでもいいのでトライしてみてください。証券会社に限らず、就職すると多少なりとも生活の時間軸が変わるはずなので、それを1回試しにやってみる、ということですね。時間が許せば出勤時間帯に電車に乗って、近くのカフェなんかに行ってもいいんじゃないでしょうか。仕事内容以上に、生活リズムを変えてみることで新たな発見がきっとあると思います。
皆藤:最後に、就職活動を頑張るみなさんへメッセージをお願いします!
中川:就職先を決めるというのは多くの方にとって一大事ですが、良くも悪くもそれだけで人生が決まるわけではありません。もっと大事なことはこれからたくさんあると思います。自分なりのペースで、出会った会社や人、ひとつひとつに真摯に向き合っていけば、自然と進むべき道が拓けてくるのではないかなと思います。
皆藤:中川さん、ありがとうございました。
中川:ありがとうございました。