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住友商事(後編)

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OPEN選考とWILL選考

皆藤:住友商事の選考方法と求める人材について教えて頂きます。住友商事では、現在、2種類の選考方法があるそうですね?

靏林:OPEN選考とWILL選考という二つの選考を設けています。OPEN選考は、従来通りの選考で、入社した後に部署が決まる選考です。一方でWILL選考はいわゆる初期配属確約型で、内定をもらう時にどの部署で最初に働くかが決まっている選考になっています。

皆藤:それぞれの選考で内容や進み方に違いはありますか?

靏林:一次面接、二次面接は共通のステップになっています。WILL選考は、最終の方の面接で、応募した組織の組織長と面接をして、その組織に合うかといったところのマッチングを図る形を取っています。OPEN選考とWILL選考、どっちがいいの? といった質問をよく学生さんから受けるのですが、どちらが有利とか不利ということは全くなくて、最初に働きたい部署だったり、この領域で働きたいと決まってる人は、ぜひWILL選考を受けてもらえればと思います。グローバルに働きたいけど、部署はまだあまりイメージついてないという方は、OPEN選考を受けていただくのがよいと思っています。

皆藤:住友商事が求める人物像を教えてください。

靏林:何か一律の型にはまったものというのは基本的にないです。さまざまなバックグラウンドですとか、知識、経験を備えた多様な人材の集合体というのが我々住友商事かなと思っています。ただ、一つ例として挙げるとすれば、ラーニング・アジリティが高い人材を求めているといった形になります。いろんな挑戦を繰り返す中で、いろんな経験から学びを得て、その学びを次のことに生かしていける。そんなアジリティがある方であれば、総合商社という変化が激しい環境でも活躍していけるはずだと考えています。

商社を目指す学生へアドバイス

皆藤:ここからは、商社を目指す学生さんに向けてアドバイスをいただきます。今からできることって何かありますか?

靏林:就職活動のために何かするということではなくて、大事にしてほしいのは、学生生活の中でしかできないことをやりきっていただくということです。これは自分がやりきったと思ってもらえることを持ってほしいと思っています。

皆藤:それはどうしてでしょうか?

靏林:これまでに何かに一生懸命取り組んだことがあるというのが、社会人としても成長できる部分があるかなと思っています。学生時代にいろんな苦労や壁を乗り越えてきた経験が、社会人になってからも、環境の変化や困難に適応していく力につながっていくと思っているからです。

皆藤:ちなみに靏林さんは学生時代どんなことに全力で取り組みましたか?

靏林:私は剣道をずっとやっていました。国立の大学だったので、推薦で強豪選手がいるような私立大のチームと戦うために、どんな練習をしたらよいか?とか、どんな組織作りをしたらよいか?を考えながら、日々剣道の稽古に励んでいました。

皆藤:それは就職活動にも活かされましたか?

靏林:どうやって組織を変えていくか?リードしていくか?を考える機会にはすごくなったと思います。剣道の特徴の一つとして、大学の四年間の中で先輩後輩だけではなく、年配の人たちと接しながら、いろんなことを教えてもらうというものがあります。そういった人たちとコミュニケーションを取る能力も磨くことができたと思っています。

体育会系の人が多い?

皆藤:続いては、学生さんからよく聞かれる質問にお答えいただきます。靏林さんは、人事として学生さんとお話する機会があると思いますが、どんな質問をされることが多いですか?

靏林:最初に思い浮かぶのは総合商社のイメージですね。体育会系の人が多いですか?とか女性はなかなか活躍できないんじゃないですか?というようなものです。あとは、留学に行っていなきゃいけないんじゃないんですか?といった質問を受けることがあります。私自身が体育会系なので、あまり信じてもらえないかもしれないのですが、体育会系である必要は全くありません。過去に体育会系の方が比率として多かった時代というのは確かにあります。ですが、今はそれほど多くなく、大体3割前後ぐらいのイメージです。また、男性社会というところについても、だいたい年間100人ぐらい新卒の方に入ってもらうのですが、約40%は女性という形になっていますので、男性社会というところでもないかなと思います。

皆藤:留学経験についてはいかがですか?

靏林:グローバルなので、留学経験や英語力がないというところに関しては、結構心配になるかなと思うのですが、全く英語力がなくても入社している社員もいます。 私自身も全く話せませんでしたが入社してから何とかなりましたので、そこは心配せずに入社してから英語力はいくらでも磨けると思っています。

皆藤:他にもありますか?

靏林:あとは選考に関しての質問として、多数の会社がインターンシップをやっている中で、インターンシップに行かないと内定がもらえないんじゃないのかという心配の声もよく聞きます。我々の会社でのインターンシップの定義は、住友商事という会社の解像度、理解度を上げてもらう機会だと考えていて、あくまで住友商事を知ってもらうための機会提供の場だと思っています。なので、都合がつけばぜひ参加してもらえたらと思うのですが、学業とか部活、アルバイト、サークルとか、自分自身が一生懸命やりたいものがある中で、必ずしも行く必要はないんじゃないかなと思っていますし、選考への影響もほぼないと思います。

社員の生の声を聞ける会を開催

皆藤:ここからは、住友商事をもっと知りたい方へイベントをご紹介いただきます。靏林さん、どんなイベントがありますか?

靏林:いわゆるインターンシップ等は、昨年中に募集を終えてしまったのですが、これから選考に入っていく手前のタイミングは、社員との座談会を多数企画しています。選考の直前ギリギリまで社員の生の声を聞ける会を設けることで、住友商事の社員の人柄だったり、ビジネスだったりに触れてもらいたいなと思っています。

皆藤:現場の社員の方からお話が聞けるんですか?

靏林:複数の社員が登壇し、1回20分~30分の座談会セッション×何回という形で、一回参加してもらえると社員3名ほどの話が聞けるようなイベントを企画しています。

皆藤:SNSで情報を発信しているんですよね?

靏林:Instagramも運用していまして、その中でも当社の「人」をぜひ学生の皆さんに知ってほしいと思っておりますので、人にフォーカスした投稿をたくさんしています。グローバルに活躍する社員の一日や内定者の紹介など、人にフォーカスしたものを中心にご紹介させていただいています。

皆藤:最後に番組をお聞きの就職活動を頑張るみなさんへ、メッセージをお願いします!

靏林:就職活動中は、なかなかうまくいかず、苦しいタイミングもあるのではないかと思います。我々が大事にしてほしいと思っているのは、就活だけのための大学生活を送るのではなくて、自分がやりたいこと、一生懸命注力したいことに、注力して学生生活を送ってもらうということです。そうした経験や、これまでやってきたことを、採用選考の面接で生き生きと話してもらえれば、皆さんの魅力が必ず面接官に伝わって、よい方向に行くと思っています。ぜひ皆さんのやりたいこと、力を入れたいことを最後まで精一杯やってもらえればと思います。

皆藤:靏林さん、ありがとうございました。

靏林:ありがとうございました。

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