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住友商事(前編)

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住友商事ってどんな会社?

皆藤:まずは、住友商事がどんな会社なのか教えていただきます。住友商事は商社と呼ばれる業界ですが、この商社という業界について教えていただけますか?

靏林:さまざまなことをやっているので、なかなか一言で言い表すのは難しいのですが、よく言われるのは、“鉛筆からロケットまで”といった言葉です。 要すれば、幅広いビジネスフィールドでいろんなことをやっている。資源だったり、エネルギーだったり、より消費者に近いような食料のビジネスだったりをやっている業界になります。

皆藤:その中で住友商事はどんな事業を行っていますか?

靏林:皆さんの生活に身近な部分で言いますと、スーパーマーケットのサミット、ドラッグストアのトモズ、ハンカチのフェイラーといったような事業をやっています。また、最近ニュースで見聞きされたかもしれませんが、航空機のリース事業での大型投資や、SCSKというITの子会社を100%子会社化するといったような投資事業にも取り組んでいます。

皆藤:靏林さんが入社して、住友商事ってこんなこともしているんだ!と驚いたものってありますか?

靏林:意外だなと思ったのは、映画の配給制作を行うアスミックエースという会社を持っていまして、直近でいうと木村拓哉さんが出演されている映画「TOKYOタクシー」はアスミックエースが手がけたものですが、映画の産業にも携っているのは驚きでした。

皆藤:それは驚きですね。そんな住友商事が、今、積極的に取り組んでいる事業があるそうですね。

靏林:一つ挙げるとすれば、デジタル、AI領域での事業変革ということで、住友商事も中期経営計画で「デジタルで磨き、デジタルで稼ぐ」ことを掲げています。そこをさらに加速させていくということで、子会社であるITシステムインテグレーターのSCSKという会社を100%子会社化することを発表しています。デジタル・AIの領域で、我々の成長を加速させて、デジタル・AIといえば住友商事といわれるような総合商社を創り上げていこうとしている状況です。

皆藤:注目されている領域にも意欲的に挑戦されているんですね。

若手社員の働き方は?

皆藤:ここからは、若手社員の働き方を知ろうということで、靏林さんの新人時代のお話を伺っていきます。靏林さんは、新卒で入社された後、どんなお仕事に携わりましたか?

靏林:入社して最初の配属は鉄鋼グループといわれる鉄鋼製品を取り扱う営業の組織に配属になりました。その中でも私が特にやっていたのは、鉄道の部品を取り扱う仕事です。最初の3年間は線路部品を作っているイギリスのメーカーから物を日本に輸入してきて、国内の鉄道会社に販売するような仕事をやっていました。その後、海外に鉄鋼製品、鉄道関係の部品を輸出するような仕事も手がけたりしまして、7年目の時に、アメリカのテキサス州のヒューストンという地域に2年ほど海外駐在という形で行きました。

皆藤:若手のうちから海外でお仕事ができるんですね。

靏林:住友商事は、グローバルというキーワードが一つ欠かせないものだと思っていまして、世界64の国と地域に拠点を持っており、社員約1000人が海外に駐在しています。若手からも海外に挑戦する機会がすごく溢れていて、海外に行きたいと希望を出すと、だいたいの若手社員が10年目以内に海外に行くチャンスがもらえるように、若手から裁量権を持って活躍できる風土があります。採用ブランディングコンセプトでも「100年を拓く挑戦を」と掲げており、若い方たちに住友商事のチャレンジをお伝えしたいなと思っています。

皆藤:海外でのお仕事で特に印象に残っていることはありますか?

靏林:今、脱炭素やカーボンニュートラルとよく言われると思いますが、そういった事業領域での事業開発を行うグループに所属する形で、ヒューストンに赴任することになりました。その時は脱炭素のスタートアップの会社と会うような仕事をしていました。日本で働いていると住友商事という名前で今まで取引がなかったお客さんでも一度会ってくれたりするのですが、海外のスタートアップの会社に面談を申し込んだりしても、「住友ってどんな会社なんだ?」といった形で、会社の名前だけでは仕事が成り立たない、というのがすごく印象的でした。個人一人ひとりのビジネスパーソンとして持ってるものとか価値とか、そういったものを海外の人ってすごく見ているんだなというのをその時すごく感じました。

皆藤:裁量を持って働きたい、グローバルに活躍したいと考えている学生さんにとってはとても魅力的ですね。

住友商事の社風

皆藤:住友商事の社風についてはどのように感じていますか?

靏林:本当にいろんな人がいるので、私自身は多様性がすごくあるかなと思っています。 ただ、よく言われるのは、穏やかな社員の方が多いとか、謙虚さとか人の良さを持ってるといったものですかね。とは言っても、ただ穏やかなだけじゃなくて、穏やかさの中に心に秘めた情熱を持って働いている方が多いです。そんな中で一人ひとりが大事にしていることが、自分自身で考えてキャリアを築いていく、仕事をしていくということです。自分がやりたいこと、こうなりたいという意思を持って働いていることが、人が生き生きと働けて、パフォーマンスを高めていける原動力につながっていると思っています。ですので、人事としてはそのようにみんなが働ける会社を目指しています。

皆藤:社員のみなさんのキャリアを応援する制度もあるそうですね。

靏林:社内公募制という制度があります。これは、募集を出している部署に年次やポジションにかかわらず、自分から手を挙げてエントリーして、そこでマッチングが成立すればその部署に異動できるという制度です。

皆藤:靏林さんもこの制度を使って異動されたんですか?

靏林:私自身もこの制度を使って人事に行きたいと言って手を挙げて異動しました。

皆藤:どうして人事を志望されたんですか?

靏林:入社する時は、とにかく営業の仕事がしたいと思っていました。入社して約10年経つ中で、自分のキャリアで行きたかった海外にも行けて、営業の仕事も最前線で経験してきた、この会社でそんなキャリアを作ってきた中で、自分に足りないものは何だろうか?どういったものがあったらいいんだろうか?と思った時に、コーポレートでの経験が欲しいと考えました。総合商社は、「モノ」を持ってなくて「人」で成り立っている会社だとよく言われたりするのですが、その「人」で成り立ってる会社の人を扱ってる組織ってどんな仕事をするんだろう?という興味やワクワク感に惹かれて、人事で働きたいと手を挙げました。

皆藤:働きやすさに関する制度はどんなものがありますか?

靏林:仕事のスタイル、例えば海外との電話会議で朝早くから働かなきゃいけないといった人たちが在宅で仕事をするテレワークですとか、小さいお子さんを保育園に送ってから始業したいといったような人が使うスーパーフレックスという時間や場所に縛られない就業スタイルができる制度があります。

皆藤:自分らしく働ける環境が整っているんですね。

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