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積水化学グループ(前編)

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積水化学グループってどんな会社?

皆藤:まずは、積水化学グループの事業内容から教えてください。

田中:一般的には化学業界に属している会社となりますが、住宅、インフラ、高付加価値材料、ライフサイエンスの4つの事業領域を展開していて、実は色々なところで皆さんの生活を支えています。また、これだけの幅広い事業をタイムリーに展開していくためにカンパニー制を導入しており、それぞれの事業領域がカンパニーと呼ばれる一つの会社のような組織に分かれているのも特徴です。

皆藤:化学業界の中で、積水化学グループの強みはどんなところだと思いますか?

田中:積水化学の強みは「変革力」と「技術力」の2つだと考えています。1つ目の「変革力」については、常に失敗を恐れず戦略に基づいた変革を行うことが現在も成長し続けている要因だと考えています。また、持っている技術を磨き上げて独創的な製品を生み出していく、さらには異なる領域の技術を掛け合わせてシナジーを生み出し住宅やインフラといった社会基盤に直接実装することができるのも積水化学ならではの強みだと感じています。

皆藤:積水化学グループでは、「Vision2030」という長期ビジョンがあると伺いました。詳しく教えていただけますか?

田中:Vision2030は、積水化学グループが実現したい2030年のありたい姿を示したものになります。ビジョンステートメントには「Innovation for the Earth」を掲げて、持続可能な社会を目指して、未来を含めたあらゆる世代へ安心を提供したいという強い想いが込められています。また、2020年の発表から今年で折り返しとなる6年目を迎えました。現在のステップとしては、これまで研究・開発してきた製品やサービスを事業として本格的に立ち上げて、社会に届けていく段階にあり、その代表例が近年注目されているフィルム型ペロブスカイト太陽電池になっています。

積水化学の技術はどんなところに使われている?

皆藤:日常生活のどんなところに積水化学の技術が使われているのですか?

田中:例えば、皆さんが普段乗られる自動車のフロントガラスには、2枚のガラスの間に「中間膜」というフィルムが挟まれています。事故などで衝撃が加わったときにガラスが粉々に割れないようにする機能だけでなく、紫外線のカットや遮音、遮熱など機能を持たせることもできます。遮音性能を高めることでガラスを薄くすることも可能となりました。また、昨今問題視されている下水道管の老朽化問題の解決に寄与する技術もあります。「SPR工法」と呼ばれる管路更生システムですが、道路を掘りおこすことなく、下水を流したまま更生することができるので、周辺の交通への影響も少なく、廃棄物も大幅に削減できるので環境にもすごく優しい工法になっています。

皆藤:先月まで行われていた大阪・関西万博でも、積水化学の技術に注目が集まったそうですね。

田中:関西万博の西ゲート交通ターミナルのバスシェルターに当社の「フィルム型ペロブスカイト太陽電池」が設置されました。こちらは約250mに渡って取り付けられ、夜間のLED照明用の電力として実際に使用されていました。

皆藤:本当にいろいろなところに技術が使われているのですね。

風通しのいい環境

皆藤:積水化学の社風を教えてください。

田中:若手、ベテラン関わらず、意見を言いやすい環境だと感じています。「挑戦」を非常に大事にしており、社内でも浸透しているので、やりたいことを積極的に発信すると周りが応援してくれる環境です。

皆藤:田中さんは、入社する前と後でギャップはありましたか?

田中:入社当時は、同じ会社でも、カンパニーごとの方針に沿って、事業を進める姿勢が新鮮でしたが、大きなギャップはありませんでした。就職活動中に多くの社員さんに話を聞いて、自分が納得した上で入社を決定できたからだと思っています。強いて言うなら、思っていたような体育会系の雰囲気じゃなかったことかなと思います。

皆藤:マイルドだったということですか?

田中:結構、体育会系って言われるのですが、そこまでかなというふうに個人的には感じました。

皆藤:こういった社風の中で、どんな方が活躍されていますか?

田中:自分から主体的に取り組む人が活躍している印象です。特に、取り組みたいことを積極的に周囲に発信して、うまく周りを巻き込める人が活躍しています。

皆藤:先輩からのフォローやアドバイスがもらえる体制はありますか?

田中:もちろん体制が整っています。入社1年目はブラザーシスター制度といって、新入社員の一人一人に先輩社員が一人ついて業務を進めていきます。ブラザーシスターには困ったときにすぐ相談できますし、他のチームメンバーも気になったことは積極的に教えてくれる環境です。

若手社員はどのように活躍している?

皆藤:若手社員が裁量を持って挑戦できる風土があるというお話を伺いました。具体的にどんなところで活躍されているのでしょうか?

田中:職種や業務内容によっても異なりますが、20代半ばから海外に駐在して活躍している社員がいたり、官公庁のプロジェクトのフロントメンバーとして2年目の若手が抜擢されたりしています。こういった若手の活躍も、周囲がフォローできる体制が整っているからではないかと感じています。

皆藤:田中さんも入社したばかりのころに、この仕事は挑戦したな!というものは何かありましたか?

田中:入社時は住宅の新築営業を担当していたのですが、他の営業担当が何度もアプローチしてご契約に至らなかったお客様へのアプローチを継続し、最終的にご契約いただけたことです。ご家族の状況などから、なかなか家づくりが難しかった方でしたが、密にコミュニケーションをとってお困りごとを解決することで最終的にご契約いただくことができました。

皆藤:それは自信にもつながりそうですね。

田中:そうですね。自信もつきましたし、やりがいも感じました。ただ、それと同時に責任も感じたことを覚えています。

皆藤:その時の周りのサポートは、どんなものがありましたか?

田中:次、どのようなアプローチをしてみようか、といったことをブラザーに聞きながら進めていきました。そのお客様とは、今でもすごく仲良しです。

皆藤:そうなのですね。今にもつながっているのですね。

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