12月24日(火)放送
富士フイルム #2
皆藤:福島さんは、現在、入社17年目。技術職を11年間担当した後、2019年から人事部で採用を担当されています。
今回は、「人事のホンネ」と題して、学生さんが気になる質問に迫っていきたいと思います。
そもそも福島さんが富士フイルムに入社を決めたのはどうしてですか?
福島:もう17年前ではありますが、その当時から幅広い事業を展開していたことが一番の理由になります。
就職活動をしていたころは、写真フィルムがどんどん使われなくなっていた時代だったので、少し古くさい会社なのかなというイメージがあったのですが、調べてみると、実は、化粧品であったり、新たな領域にどんどん事業を広げていく真っ只中というところが、魅力的に感じました。
あとは、社員の人の良さでしょうか。技術力であったり、人柄含め、こうなりたいな、一緒に働きたいなと思える方が多かったなという印象です。
皆藤:実際に入社してから、入る前と後でギャップはありましたか?
福島:あまり覚えていない・・・というのが実際なのですが、やはり真面目で古い会社なのかな、そういう人も多いのかなというイメージだったのですが、実際に入ってみると、仕事に対してはもちろん真面目で、真摯に取り組む一方で、明るくて、フランクでアットホームな雰囲気でいい意味でギャップがありました。
皆藤:若手の頃から大きな仕事を任せてもらえるというお話でしたが、福島さんは新卒のときはどんなお仕事を担当していましたか?
福島:入社1年目で、実際にある製品を増産するために、生産ラインの稼働をあげるためのプロジェクトに参画していました。
私は、社内コンサルティングのような立場の部門に配属されて仕事をしていました。現場と一体となって、稼働をあげるために何をすべきか分析して課題を明確にしました。実際に、その工程でボトルネックになっていたのが、人が行なっていた検査なのですが、その人が行って時間がかかっていた検査を自動で画像判別するアルゴリズムを自分で開発してその工程に導入したのが思い出です。
皆藤:大活躍ですね!
福島:思い通りにいかないこともすごくあったのですが、当時の上司や指導員のサポートもあって、最後は、現場の方々に「福島さんがいてくれてよかった」といってもらえたことは、いまでも一番思い出す、嬉しい思い出です。
皆藤:ちなみに入社後の配属は自分で希望出せるんですか?
福島:富士フイルムは総合職採用となります。
採用時に職種が決まるということはないのですが、選考時にみなさんのやりたいことや想いを確認して、富士フイルムの想い・考えとマッチする場合は、採用となります。
実際は、入社前後の配属面談を踏まえて、初配属が決まります。
ただ入社すると、いろいろな経験を通して、やりたいことであったり、想いも変わってきたりしますので、その想いを聞き取るというタイミングもあってそれを元に、ジョブローテーションなども行っています。
皆藤:現在、福島さんは人事で新卒採用を担当していますが、ズバリ「こんな人に来てほしいな~」というホンネを教えてください!
福島:自分の強い想いをどんな相手にでもぶつけていける人かなと思います。
一方で、想いが強いと、何がなんでも、それをやりたいと固執してしまうこともあるので、それを曲げないというより、いろんな人とコミュニケーションをとって、謙虚に学んで、その想いをさらによりよくしていこうという人にきてほしいと思います。
皆藤:選考で見ているポイントはありますか?
福島:さきほど、こんな人に来てほしいという人物像をお話ししましたが、コミュニケーションを通して、想いであったり、オーナーシップであったりを確認しています。
結局は、『一緒に働きたいかどうか』かなと思います。なぜ、富士フイルムなのか、富士フイルムの社風であったり、パーパスであったり、なにかしらに共感してたりしてくれると、一緒に働きたいなと思います。
皆藤:こういう資格を持っていると選考に有利というものはありますか?
福島:これを取っておけば有利という資格というものはないです。それよりは、学生時代に、強い想いであったり、オーナーシップをもって何かに取り組んだ経験のほうが糧になると思います。是非、何か大きな事でなくても、学生時代だからこそできる、部活・サークル、研究などに、打ち込んでもらえたらと思います。
皆藤:他にも、福島さんが人事目線で就活生にアドバイスするなら何ですか?
福島:ありきたりになってしまうかもしれませんが、インターンシップやセミナーを通じていろんな企業を見ていただきたいなと思います。
大学で学んだ技術や研究の内容や、興味のあることから志望業界を決めて、その業界だけで見ていく人もいるかもしれませんが、研究をやっていても、大学での研究はまだ2年で短い期間だったりします。
実際に、会社に入ると40年もあるので、視野を広げてみてからもう一度やりたいことを考えてみるといいと思います。
あと、個人的にはどんな人と働くかが大事なので、社員に会えるイベントに足を運んで雰囲気を知ることも大切です。
皆藤:最後に就職活動をしている方へ、メッセージをお願いします!
福島:就職活動いろいろと大変だと思いますが、ぜひこの機会にさまざまな企業に触れてみてもらえればと思います。
自分の経験であったり、価値観を振り返ってみていただいて、自分の価値観と照らし合わせて、自分らしく働ける企業を見つけていただければと思います。
その1つに富士フイルムがあれば嬉しいなと思います。