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薬学生のためのコミュニケーション講座

第1回発音・発生テクニック

第1回発音・発生テクニック

コミュニケーションに有効な発声
発音テクニックとは?


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まず、声の優先順位を知ることが大切

「アナウンサーと同じような発音や発声法を練習すれば、ビジネスの会話もうまくいくのでは?」。そう感じている人はいるかもしれません。しかし、アナウンサーと一般の方では発声・発音テクニックがまったく違うということを、はじめにお伝えしておきます。 アナウンサーの場合、「話すプロ」としてとことんテクニックを磨きますが、皆さんが同じような練習をしてしまうと、かえってすばらしい個性を消してしまうことにもなりかねません。では、どこを磨けばいいのか――。「声の優先順位」が大きく関わってくるのです。


発声・発音には以下のような要素が重要な役割を持っています。

ビジネスの場合での重要度

アナウンサーの場合、優先順位は@、A、B、Cとなりますが、重要度はほぼ同等「@=A=B=C」です。一方ビジネスの場面では、「B>C>A>@」という順になります。では、それぞれの要素を説明しましょう。

声の質――ビジネスシーンでは声の質は個性になる

アナウンサーの場合、なぜ声の質が優先されると思いますか? 情報を多くの人に、一度にわかりやすく伝えるためには、美しい声のほうが聞き取りやすいからです。聞き取るために適した声が求められるため、ハスキーな声、低音・高音すぎる声のアナウンサーは、あまりいないはずです。
しかし、ビジネスにおいては声の質を気にしすぎる必要はありません。美声よりも個性的な声のほうが印象に残るものです。「自分はあまりいい声ではないから」と心配している人もいるかもしれませんが、いろいろな人と言葉を交わし、コミュニケーションをとるほうが、その個性を発揮できると思います。

発音の明瞭さ――滑舌よりも伝える気持ちを大切にする

アナウンサーには、「声の質」と同様、環境の異なる多くの人たちに誤解を与えないように情報を伝えるために、「発音の明瞭さ」が求められます。例えば災害時の避難場所、物資の配布場所や時間などはとても重要です。はっきりと聞き分けてもらうためには、混みいった音の組み合わせもしっかりと発音できることが優先されるのです。
ただ、皆さんが滑舌の良し悪しをそれほど気にする必要はありません。というのも、対面している相手と話すケースが多いからです。セミナーなどで大勢の前で話すときも、相手の反応がわかる距離にいます。放送を通して聞くアナウンサーの声と違い、身近な相手と話す時は発音の良さよりも「一生懸命に伝えようとしている」と感じてもらったほうが断然、有利です。

声の大きさ――テクニックよりも優先される

日々訓練を積んでいるアナウンサーの声は自然に大きくなります。むしろ、小さな声のアナウンサーは商売にならない。声は大きくて手当たり前なので、アナウンサーにとっての優先順位は低くなります。
一方、対面する相手とのコミュニケーションでは、声の大きさが最優先されます。「声の質は悪くない。話題も豊富。しかし相手に伝わらない」という経験があれば、多くはボリュームが小さいことに起因しています。しかし大きな声を出そうとしても、意外に出せないもの。そのトレーニング方法については、第2回目でご紹介します。

声の明るさ――相手の立場に応じて明るさを調節する

例えば患者さんや具合が悪い人と接する場合、明るい声で話すことが大切になります。仕事だけでなく家族関係も同じ。暗い声を出していると暗い気持ちになりますよね。ただし、「明るさ」は相手の立場、場面に応じて調節する必要があり、判断を間違えると、反感を与えてしまうこともあるでしょう。声の明るさがビジネスシーンの2番目に上げられるのは、状況判断がとても重要になる要素だからです。

次回は、声を出すトレーニングについてお話しします。

第2回 ボイストレーニング  ※第2回以降はログインが必要です

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講師プロフィール(文化放送アナウンサー)

1978年文化放送に入社。数多くのラジオ番組を担当する一方、 日本テレビの「全国高校生クイズ選手権」などテレビ番組のナレーションなども担当、 バンブー竹内のニックネームで多くのリスナーに愛され支持されています。

印象

言葉づかい

やりとり

面接に役立つ総まとめ

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