徳原 麗奈
Reina Tokuhara
SCM Business Process Innovation Manager
ぶれずに歩んだ一つのキャリア
日本の大学を出て企業に就職しましたが、ほどなく結婚して渡英、私のキャリアの本格スタートはそこからです。最初は日系企業の食品生産工場に入り、生産管理の立て直しなどを任されました。そこで約10年間勤めた後、イギリスで生まれた2人の子供を連れて夫とともに帰国。前職の実績が認められて世界的な建設工具メーカーの日本法人に就職し、やはり生産管理の仕事に従事しました。8年ほど勤めたころ、ここで需給管理に使っていたERPソフトの開発会社から、ユーザーの視点で製品の改革・改善ができる人材を求めていると誘われ転職。そこで約3年間仕事をして、現在のコカ・コーラ ボトラーズジャパンに再度転職しました。きっかけはサプライチェーンの供給計画システムを次世代型に刷新するプロジェクトに誘われたことです。
私は国内外の企業で転職を経験したことで、多様な人やカルチャーを知ることができました。グローバル化が進み、大きく変化し続けるビジネスシーンにおいて、異なる価値観や文化の中で仕事ができる力が今後ますます求められるのではないでしょうか。私が当社に入社を決めたのも、大きなサプライチェーンの供給計画システムの刷新という一大プロジェクトにこれまでのキャリアが活かせると確信したからです。供給システムはいかに需要を読み、それに的確に応えるかに尽きます。しかし予測は予測であって実際の需要とのギャップは必ず発生します。最新の実需に対していかに供給を対応させていくか、そのときボトルネックになるのはどこで、全体をスムーズに動かすためにどういうシステムが必要なのか――。これまでのキャリアで培ってきたものを総動員し、このチャレンジングなプロジェクトの成功のために貢献したいと思っています。
以前働いていた海外の会社で、組織変更に伴い解雇の対象になったことがありました。結果的には免れたのですが、それまであたり前のようにあった仕事がなくなるかもしれないという事態に直面した経験から、「常に社会に必要とされる人間でいたい」と強く感じ、努力を続けようと決意しました。その思いで私はサプライチェーンのシステム分野での知見を深め、会社は変わっても一つのキャリアをまい進してきました。今後は製造や物流についても学び、システムとビジネスプロセスをより高度に融合させていく壮大なテーマに挑戦したいと思っています。
Career Timeline
2004
イギリスの日系企業でキャリアをスタート
夫の勤務の関係でイギリスに渡り食品製造を行う日系企業に就職。最初は品質管理を担い、その後生産管理に異動した。私は英文科の卒業で経営も生産の現場も知らない。すべて独力で学びながら実績を上げていった。
2013
帰国し欧州企業の日本法人に就職。
再び生産管理を担う
イギリスで生まれた2人の子供を含む家族4人で帰国。英語が話せること、現地企業で10年の経験を積んだこと、また生産管理での実績などが評価されて欧州企業の日本法人に採用された。
2020
ERPのグローバル企業に転職。
ユーザー視点での改革を担う
ERPの世界的企業で、前職でそのソリューションのユーザーだった経験から「顧客視点で製品改革を進めたい。ユーザーの声を開発に活かし、顧客先での導入支援まで担ってほしい」と誘われて転職。
2022
プロセス変革によるイノベーションに挑戦
コカ・コーラ ボトラーズジャパンに転職。サプライチェーンの供給計画システムを次世代型に刷新する大型プロジェクトを担う。20年間生産管理分野で積み上げてきた経験と知識を活かして、何としても成功に導きたい。