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未来は今の積み重ね。
任された仕事を全うする力

もともとは商社志望というより、ファッションに興味がありました。その中でもデザインや販売などの部分ではなく、ビジネスとしてブランドを世の中に浸透させることを仕事にしたいと考えていたので、総合商社の中でも繊維部門に強みを持つ伊藤忠商事(以下、伊藤忠)を志望し、入社することができました。最初の2年弱は貿易実務を担当、課の予算や決算の管理などを行っていました。
当時は業務を覚えるのに必死で、目の前の仕事をこなすことに精一杯でしたが、「任されたことは責任を持ってやりきる」というマインドセットをキャリアのはじめに得られた、私にとって貴重な時期だったと思います。
2年目に、オールスターなどのスニーカーで知られるコンバースジャパン(以下、コンバース)に出向になりました。幸運なことに早くも希望が叶い、ブランドビジネスに携わることができたのです。営業から経理、総務、規程の整備など、さまざまな業務を経験し、一つひとつ自分にできることを積み上げていきました。

翌年には、コンバース本社の東京へ転勤。約1年半経った頃に長男を出産し、上司に育児休業について相談をすると快く受け入れてくれました。当時はまだ、社会全体が育児休業の取得に対して今ほど理解が進んでいない時代だったように思いますが、前向きに受け入れてくれた上司にはいまでも感謝しています。仕事に穴を開けることになりますが、私は「恩返しは戻ってからだ」と割り切って1年弱の休業をいただきました。復職し、育児をしながら働くようになると、嫌でもオンとオフを切り替えざるを得なくなります。
プライベートに仕事を引きずることが多かった私にとっては、両立することでリフレッシュできる部分もあり、相乗効果がありました。

復職後は、伊藤忠大阪のブランドマーケティング部門へ異動となり、さまざまなスポーツブランドのライセンスビジネスに関わりました。上司の「コンバース以外も経験した方がいい」という意図があったと聞いていますが、一つのブランドにとどまらず、より広い視野を持つことができて有益でした。その後、第二子の産休・育休を経て同部門に復帰、海外ブランドの日本展開を担当し、成果が出たときはこの仕事の面白さや達成感を得ることができました。
2018年に再び東京のコンバースに出向。翌年、コンバースの取締役に就任しました。現在は取締役とマーケティング部長を務めています。
会社全体のことを見させていただく立場になり、なおさら、私は目の前のことにしっかりと目を向けることが大切だと感じています。お客さまからのご意見はもちろん、部下との雑談で話す些細な会話からも感じ取れることはたくさんあります。一つひとつのコミュニケーションを大事にして、いま自分ができることに全力で向き合った先に、充実した未来が待っていると信じています。

Career Timeline

2002

ブランドビジネスを志して


伊藤忠商事に入社

第一志望の伊藤忠商事大阪本社に入社。念願だった繊維・ブランドビジネスに携わることになる。その後のキャリアの指針になる礎を築く。

2004

コンバースジャパンに出向し、


ブランドビジネスの基礎を身に付ける

コンバースジャパンに出向。3名だけの小規模なグループだったが、営業から経理まで、総てをこなすことでブランドビジネスの基礎を身に付けることができた。

2007

長男と長女の出産を経験。


共に1年弱の育児休業を取得

転勤先の東京で長男出産。1年弱の育児休業を取得。復帰後は大阪に転勤。ブランドマーケティングに関わる。2010年に長女出産。育児と仕事に奔走する日々。

2019

コンバースジャパンの取締役に就任。


コミュニケーションの大切さを実感

コンバースジャパンの取締役に就任。コンバースジャパンの社員と1on1などを行い、コミュニケーションを図った。

2022

社員一人ひとりの仕事の積み重ねが、


会社の成長につながる

コンバースジャパン取締役とマーケティング部長を兼務する。仕事のスケールが大きくなっても、一つひとつの仕事を大切にする姿勢は変わらない。

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