人の人生を支える仕事がしたいと金融業界を中心にみている中で、ソニーフィナンシャルグループ3社(ソニー生命・ソニー損保・ソニー銀行)合同のインターンシップに参加し、ソニー生命と出会いました。他の保険会社にはない顧客重視の企業理念、社会に対する使命感にすごく感動したのを覚えています。最後に監査法人との選択で迷い、それを採用担当の方にお伝えしたところ、両社のメリットやデメリットを一緒に考えてくださいました。一人の学生にここまで寄り添ってくれる会社ならきっといい仕事ができる、そう確信して入社を決めました。
入社直前にコロナ禍が始まって、1か月の自宅待機。研修はすべてオンラインで受け、7月にようやく配属が決まりました。オペレーション企画部保険サービス企画課。契約から保険金の支払いに至る保険事務について、横断的に企画を行う部署です。メイン業務は帳票やシステムの改修。新商品の発売や法律の改正、災害発生などで保険事務を変える必要がある場合に、事務部門や商品部、システム部門と連携して対応します。ほんのわずかな変更でも、さまざまなシステムが関係するためとても複雑な作業。私たちが作成する「要件定義書」に間違いや漏れがあると、最初からやり直すことになるので責任は重大です。
システムを実際に触る業務を経験してからの異動が通例で、課では何と私が初めての新入社員。最初は戸惑いましたが、知識も経験もないからこそ「お客さまと同じ目線に立てる」と考え、思い浮かんだ疑問や意見をどんどん発信していきました。それを受け止める上司や先輩方は相当大変だったと思いますが、全力で応援してくださいました。約2年かけて新契約、保全、保険金の全プロセスを経験、その中で「トータルライフプランニング」にも携わることとなります。
変額個人年金保険「SOVANI*1」は、老後への資産形成が目的の年金保険で、保険料を変更したり払込を一時停止できる*2という前例のない商品。すべてがゼロからの構築でしたが、経験よりも発想が求められ、改修とは違う面白さがありました。何よりも入社2年目にして、社をあげた大プロジェクトに関われることが嬉しく、先輩と「要件合宿」と名付けた膨大な資料との格闘の日々も楽しい思い出です。
さらに印象深いのが、保険の「特則」の改定や創設でした。保険のご契約者様が認知症になったときに誰が手続を行うのか、また年金保険のお支払い途中で受取人様が亡くなった場合にどうするのか、「人生100年時代」の課題に向き合おうと、保険サービス企画課が中心となって制度の見直しを進めました。最初は課長と先輩と私の3人で始めた議論が、気がつくと全社規模の取り組みになったことも。どうすれば「お客さまのためになる」のか、直接利益を生み出さないことでもみなが同じ方向を向き丁寧につくり上げていく姿は、まさに入社前に思い描いたソニー生命そのものでした。
- *1「変額個人年金保険(無告知型)22(無配当)」および「一時払変額個人年金保険(無告知型)22(無配当)」のペットネーム です。
- *2 一部のお手続は所定の要件を満たした場合にご利用いただけます。
お客さまやライフプランナーの近くで仕事をしたいと思っていたので、オペレーション企画部保険サービス企画課配属を聞いたときは正直驚きましたが、きっと適性をみてのことだと考えました。実際に3年間とても楽しく仕事ができたし、つくりあげたものへの手応えもあります。何より今回のプロジェクトで営業現場の方々から「自信をもってお客さまにご提案できる」と言っていただき、すごく嬉しく思いました。どの部署にいても、ソニー生命での仕事はお客さまにつながるんです。
この春からは、人事部門の人材開発課に異動し、若手社員の研修を担当しています。「保険サービス企画課で経験を積んだ足立さんだから来てもらった」と言われ、まったく違う分野への挑戦だとしても、キャリアはつながるものなのだと感じました。私が大好きなソニー生命のために、そしてその先にある大切なもののために、これからも全力で挑戦していきたいと思います。