- 小堀 佑真
- 総務課人事グループ 2013年度入社
神奈川大学 法学部法律学科
人事ブログでご紹介のとおり、私が本市の職員採用を担当しています。職員採用の業務を担当して、2025年度で3年目となります。私が担当している業務は、ほかにも複数あるのですが、特に力を入れているのがこの職員採用に関する業務です。
突然ですが学生の皆さんは、「箱根駅伝で有名な大学は?」と聞いて、どこの大学が思い浮かぶでしょうか?おそらく、多くの方は今年の1月2日、3日の第100回大会で圧倒的な強さで優勝した青山学院大学かと思います。私の出身校ではありませんが、黒田朝日選手・太田蒼生選手の強さには惚れ惚れします。今では、駅伝強豪校となった青山学院大学もかつては、予選会を通過できない時代がありました。青山学院大学が強豪校に上昇するきっかけとなったの要因の一つに、スカウトする選手の向上があったと考えています。5000mの持ちタイムの良い選手が入学するようになり、一気にシード校、優勝争い常連校となりました。かつて、私も高校3年の時、大学へ進学するにあたり、青山学院大学のスポーツ推薦を得ましたが、強化指定を一時中断した時代であったため、残念ながら不合格となりました。神奈川大学へ進学し、「いつか箱根駅伝の舞台で青山学院を抜く」という思いを秘めて、練習に打ち込みました。(実際に、2011年の第87回箱根駅伝7区で青山学院大学の選手を抜くことができました。)
だいぶ話がずれてしまいました。
話を戻しますが、大学駅伝界においては「スカウト力の向上」=「チームの競技力の向上」に直接的な関係があると個人的に考えています。それは採用にも近いものがあるのではないかと思います。本市に例えるなら、「採用力の向上」=「組織力の向上」につながるのではないかと考えています。稀に、大学駅伝において1年生から活躍するスーパールーキーがいますが、大部分は地道な積み上げによって3、4年時に開花する選手が多いです。採用試験の業務に臨むにあたり、「少しずつ経験と知識を積み上げて成長できる人材」、「そのような向上心がある人材」と出会えればという思いで、業務に励んでいます。
私は大学卒業後、民間企業に就職しましたがわずか8カ月で退職し、那須烏山市役所へ転職しました。当時は「就活に失敗したな」と思ったのですが、今は失敗だとは思っていません。何社も就職活動をした経験や、実際に企業に就職した経験は市役所で働く上での財産となっています。現に、採用担当者になった今、自分が就活生だった当時の行動を採用担当者の立場から振り返り、皆さんに人事ブログを通してお伝えすることができますし、行き詰った時に「営業で辛い経験をした頃と比べれば」と過去の辛い経験を思い出し、「今は、まだまし。」と考えることで一歩前に進むことができます。
就職活動は、学生の皆さんしかできない特権です。短期間に数多くの企業や公官庁にアプローチできるのは、今しかないと思います。失敗を恐れず、様々なことにチャレンジいただきたいと思います。人事ブログを見ていただけるとわかるのですが、私は就活生時代、数々の失敗をしてきました。今考えても恥ずかしい失敗ばかりです。しかし、失敗から多くのことを得ました。「こんな失敗した人でも、市役所で働けるんだな。」という思いで、是非ブログをご覧いただければと思います。元気が出ると思います。
大切なのは、失敗を怖れず、むしろ受け入れ、それを次なるチャレンジへのステップとして捉えることです。就職活動は自分自身を知り、向き合い、成長するための貴重な機会だと思います。私の経歴が示すように、最初に選んだ職場が合わないと感じた場合でも、新しい道を模索することはできるのです。
最後に、成功と失敗は表裏一体であり、両方が人生を豊かにします。自分の夢や目標を追い求める中で経験する全てが、将来の自分を築く重要な要素となります。どんな状況に置かれても、前向きな気持ちを持ち続け、自分の可能性に挑戦してください。みなさんの未来が輝くものであることを心から願っています。
那須烏山市役所に転職した理由(本音)は「大学卒業後に就職した企業がとても辛かったから」という理由と、「競技(マラソン)を続けたかった」という理由があります。
就職した企業では営業職として働きましたが、実際に働いて「自分には向いていない」という思いと、プライベートの時間が確保できないことに不満が募りました。そんなある日、カリスマ営業マン的な先輩に居酒屋に連れて行っていただき、「毎日暗い顔をして仕事してるな。お前と同い年の新入社員でも、他の会社では笑顔で仕事している人がたくさんいるぞ。それをどう思う?」と言われ、自分が情けない思いと、悔しい気持ちでいっぱいになりました。そして、市役所へ転職することを決意しました。当時、公務員ランナー川内優輝さん(現:あいおいニッセイ同和損保)に憧れもあり、自分も公務員ランナーになりたいという強い思いがありました。現在は、牛山純一さんに憧れており、牛山さんのような公務員になりたいと思っています。
※実際の履歴書や面接試験では、「自身の競技経験を活かし、市のスポーツ振興に貢献したい。」的な内容でした。
那須烏山市役所に入庁してからは、仕事と練習を両立できており日々充実しています。体を動かした後のアルコールが美味しく感じるように、私の場合、いい練習が継続できたら仕事のパフォーマンスも向上する傾向があります。これが私のワークライフバランスだと思います。
タイトルである「靴はNIKEネクスト%、ALC(アルコール)は9%、仕事は+20%」は意味が不明かと思われますが、説明しますと、『NIKEのネクスト%で行う練習は質の高いポイント練習で、その練習の後に飲む9%のアルコールは格別です。これが充実することで、仕事でも+20%のパフォーマンスが生まれる。』という意味です。
私が就活生だった当時(2011年)は、リーマンショックの影響がまだ残っている時代でした。また、東日本大震災が3月にありましたので、新卒採用を見合わせる企業もあった時代です。今とは異なり、どちらかというと「買い手市場」だったと思います。
人事ブログでは、「就職活動の記憶」と題して、私が大学生の時に民間企業へ就職するために行った実際の就職活動の記憶をたどり、採用担当の立場になった今、当時の行動を改めて考えるコーナーを紹介しています。
学生のみなさんからも、大変好評をいただいているシリーズです。その中でも、一押しの回を紹介します。
・模擬面接の場でカンペを取り出し音読し、面接官に怒られた話(1月31日〜2月2日のブログ)
・本命企業の面接試験で会場がわからず、迷子になり大遅刻し不合格になった話(1月24日のブログ)
・面接で想定外の質問に対し完璧な回答ができたと思ったら、不合格だった話(1月26日のブログ)
・就活を終えた先輩から、大変参考になる本を教えてもらった話(1月30日のブログ)
・面接官に「こいつ嘘ついてるな」と絶対に思われただろう話(2月8日のブログ)
・学内企業説明会で奥の手を使い、内定にこぎつけた話(2月14日〜15日のブログ)
このシリーズでは、私が就職活動を経て得た様々な経験やエピソードを通じて、就職活動を行っている学生のみなさんにリアルかつユニークな視点からアドバイスをお届けしています。私が、挫折や思わぬトラブルに遭遇した時にどう立ち向かったか、あるいは成功に至った瞬間にどのような工夫や努力があったかも具体的に綴っています。これらのエピソードを通じて、みなさんが同じような状況に直面した際には、ぜひ前向きな気持ちで対処できるヒントを見つけていただければと思います。
採用担当者の立場だと、難しい質問ですね。個人的な観点では、「社会人として、仕事を通じて成長したい」という意欲がある後輩と一緒に仕事をしたいです。お互いに成長できると思うからです。
逆に言えば、自分の努力で何とかするのではなく、他人が何とかしてくれることに期待している他力本願な思いが強い人は、積極的に一緒に仕事がしたいとは思いません。ただし、自分ができているか問われると、難しいところです。
そう思ったのは、私自身、経験があるからです。民間企業で働いていた際、「どうせ辞めるし、自分がやっても仕方ない。誰かやってくれるだろう。」といった思いを日々抱いていました。当時、私のメンターとして面倒を見ていただいた先輩に対して、大変失礼だったと今は思っています。
また、学生時代、大学2年の箱根駅伝予選会で母校は予選落ちした経験があるのですが、私も選手として出走し、チームの足を引っ張る結果となってしましました。当時は、チーム全体で普段から「エースである4年生の森本が何とかしてくれる」という思いがありました。その思いこそが、他力本願であり、自身の成長にはつながらず、結果として予選会敗退という残念な結果に表れてしまったのです。
仕事を通じて成長するためには、互いにチャレンジし、助け合い、新しいアイディアや視点を共有することが欠かせません。そのため、「どんな後輩と一緒に仕事がしたいか?」と問われると、お互いが成長できるような協力的で向上心を持っている後輩と一緒に働きたいと思っています。面接試験においても、何か自身の働きかけで成長できたと感じられた経験をお聞きしたいと思っています。
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