
株式会社 あおぞら銀行
- [設立]
1957年(昭和32年)4月 - [資本金]
1,000億円 - [経常収益]
1,199億円
(2022年3月期/単体) - [従業員数]
1,966名
(2022年3月期)
広田 千春
Chiharu Hirota
部長としての責務を果たす
金融機関への就職はまったく考えていませんでしたが、就職氷河期を背景に"保険"をかけるつもりで受けた当行の面接で出会った人たちに魅了されて、その場で入行を決めてしまいました。男性ばかりの社会で生きてきた自分の最初の配属は女性職員が多い窓口で馴染めるか不安でしたが、意外にもサバサバした雰囲気が自分に合っていました。
1年間支店でリテール営業を経験した後、本店の金融法人営業部に配属となり、首都圏の信金、信組、農協などの地域金融機関を担当しました。当初は信頼関係を築くことで精一杯でしたが、経験を重ねる中で様々なソリューションが提案できるようになり、面白さを感じ始めました。さらに幅広い知識を身につけたいと考え、経理部に異動したのが入社10年目です。そこで娘を授かり、約1年間の産休・育休も取得しました。

復帰にあたっては、金融法人営業部のかつての上司から誘いを受けました。勝手のわかる業務で、かつ自分で時間のコントロールができる営業の仕事が、子育てとの両立にはいいだろうと考え古巣に復職しました。仕事中は家族のことを忘れ、会社を一歩出たら仕事のことは考えないという切り替えを大切にしたことで、忙しいながらもバランスの取れた生活ができました。子育てが落ち着くと、新しいことに挑戦したいという気持ちが湧き起こり、事業法人企画部に異動。2年後には地域金融機関などとの協調融資を専門とするシンジケーション部に移りました。この期間に幅広い金融知識を身につけられたのは大きかったと思います。またその間、グループ長(課長)にもなりました。シンジケーション部では若い女性が多く、彼女たちを育てながら組織を動かしていくのも楽しかったですね。彼女たちには私を見本とするのではなく、各人の価値観とスタイルで仕事を続けていってもらえたらと思います。
現在は、再び金融法人部署で部長を務めており、関東甲信越、静岡、沖縄の地域金融機関を担当しております。当行の特徴である地域金融機関とのリレーションシップを生かし、地域金融機関の課題解決に貢献できるよう様々な金融サービス機能をご提供しております。コロナ禍厳しい環境におかれている地域を支える地域金融機関のために少しでもお役に立てるよう今後も活動を深化させていきたいと考えています。そのために部長としてあおぞら銀行が取るべき戦略を考え、強みを活かしながら「あおぞらさんに相談してみよう」と思っていただけるように部を導いていかねばなりません。今後も刺激的なフィールドを与えて頂いたと前向きに捉え、チャレンジしていきたいと考えています。
Career Timeline
1995
理系女子だったが気が付いたら銀行に
工学部経営工学卒で総合電機メーカーからの内定を得ていたが、あおぞら銀行(当時は日本債券信用銀行)で出会った人に惹かれて就職。
1996
「そのままでいい」を励みに学びを重ねていった
新人時代に会議でわからないことを積極的に質問。そんなことを聞くな、という視線を感じたが先輩は「知ったかぶりしなくていい、そのままでいい」と庇ってくれた。
2005
約1年間の産休・育休
復帰後はほぼフルタイム勤務
保育園への送りは夫、迎えは私と分担。会社では仕事、家では家族。切り替えをしっかりして、忙しい中でもバランスを取った。
2015
グループ長として人を育てる楽しさを知る
グループ長は担当者と距離感が近く、部長は方向性さえ間違っていなければ自由にやらせてくれた。自分の信じるマネジメントができた。
2021
部長職を拝命
あおぞら銀行の未来を拓く
マネジメントに進もうと望んだことはなかったが、新たな環境は必ず自分を成長させてくれる。自分への挑戦を続けていきたい。