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企業戦略

AIスピーカーに透ける「ポストスマホ」の潮流 グーグルはなぜハードウエアを販売するのか- 17/11/08

島 大輔 : 東洋経済 記者

ビジネス

10月6日に日本での販売が始まったグーグルホーム(撮影:今井康一)

10月に発売された「グーグルホーム」、年内に発売が予定される「アマゾン・エコー」など、AI(人工知能)による音声認識デバイスを備えたAIスピーカーが日本でも話題となっている。

こうしたAIの進化と実用化で、「ポストスマートフォン」の世界はどう変わるのか。ITの中心地である米シリコンバレーに近いサンフランシスコに在住し、現地でベンチャーキャピタル、スクラム・ベンチャーズを運営する宮田拓弥氏に聞いた。

「AIがハードウエアを変える」

――今、注目している技術的なトレンドは何でしょうか?

今後10年間の「ポストスマホ」時代がどうなるのかに注目している。ソフトウエアのテクノロジーではすでにAIが中核になってきているが、車、家、店舗といったハードウエアも大きく変わっていくだろう。

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宮田拓弥(みやた たくや)/サンフランシスコをベースに米国の技術系スタートアップに投資を行うベンチャーキャピタル、スクラム・ベンチャーズの創業者兼ゼネラルパートナー。早稲田大学大学院理工学研究科薄膜材料工学修了。2009年ミクシィのアライアンス担当役員に就任、その後、ミクシィ・アメリカCEOを経て、2013年から現職(記者撮影)

10月にサンフランシスコで開催されたグーグルの発表イベントは、「AIがハードを変える」というトレンドが明確に示された歴史的なものだった。

中でも興味深かったのが、外国語の同時翻訳機能がついたイヤホンだ。アプリとしては以前からあるグーグル翻訳はかなりの精度にまで進化してきており、グーグルはイヤホンにその機能を導入する研究開発をしている。

従来、音楽やラジオを聴くためのデバイスだったイヤホンに、AIによる音声認識、翻訳機能を埋め込んでいく。これまでのイヤホンの「音質をよくする」という技術的な方向性とは、まったく違う進化に向かっているといえるだろう。

また、人間がシャッターを押さずにAIが家族や友人など被写体や撮影タイミングを自動で判断して撮影する新しいカメラや、スマホのカメラをかざすことで膨大な視覚情報を取り込み、関連情報の検索や商品購入などができる画像検索機能も発表された。

つまり、特定の領域に限られるが、人間ではできないことをAIが実現し始めたので、グーグルはAIをベースとした新しいハードウエアの開発に取り組んでいるということ。

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